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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第19話 「双武の鬼神」
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ていた。

『ほう、この状態でもまだ足掻くか。頑丈なものだ。だが、もう墜ちていいぞ。』

そう言うと、白い機影は瞬く間に黒く染まり、手に持った刀で《ゴーレムI》の胸元を突き刺す。一閃でコアを破壊された《ゴーレムI》は遂にその動きを止めた。

『さて、じゃあ殺し合いしようぜ。人形なら人形らしく楽しく遊ばせてくれよ、三下共。』

狂気を纏った鬼神・・・、神裂 零が戦場に舞い降りた。



「零さん、ですわよね・・・?」
「何なの、アイツ?アレ、ホントに味方なの・・・?」

零の様子を見て鈴とセシリアは身震いする。本来なら喜ぶべき場面なのだが、彼が醸し出す強烈な殺気と狂気に戦慄しか覚えない。

『鈴、セシリア、聞こえているな。』
「は、はい。何でしょうか、零さん?」
『好きにしてくれて構わないが手は出すな。下手に動けば巻き込みかねない。』
「はあ?アンタ何言って・・・」
『邪魔だと言ったんだ。お前たちは足手まといにしかならない。』

一夏と組んですら一機も倒しきれていない。戦況からして当然の戦力外通告だった。しかし零の実力を知らない鈴からすれば傲岸不遜な発言以外の何物でもない。

「バカじゃないの、アンタ!代表候補生のあたしたちがこんな苦戦してるってのに、男のアンタが・・・」
「鈴さん、言う通りにいたしましょう。」

激昂する鈴を冷静に諫めるセシリア。同じ代表候補生である彼女の言い分に、鈴は納得できなかった。代表候補生としてのプライドが彼らの言葉を聞き入れることを断じて許さない。

「あんなぽっと出の素人がどうこうできるわけないでしょ!代表候補生のあたしたちすら一機も墜とせないのよ!?」
「落ち着きなさいな。この状況を打破するには零さんの実力は必須。実力不足を自負しているなら、彼の言うことに従うべきですわ。」

鈴には理解できなかった。目の前の代表候補生は一体何を言っているのだろう?彼女は軍事訓練を日常的にこなしてきた一国の代表候補生より、つい最近発見された男子の方が強いと言っているのだ。信じろと言われる方が無理がある。

「・・・分かったわ。アンタがそこまで言うなら従ってあげようじゃない。ただし、危なそうならすぐに割り込むからね。」

それを聞いたセシリアは満足したようにピットへと飛んでいく。鈴は相変わらず怪訝な表情でその背中を追う。

(なんであんな胡散臭い奴をそんなに信じられるのよ?そんなに強いの・・・?そうは思えな・・・)

ドンッ!!
鈴の思考は大地をも震わすような轟音に遮られた。何事かと振り返ると、零が二本の近接ブレードを構えて敵に突っ込んでいた。驚くべきはその速さ。明らかに瞬時加速を上回る加速力とトップスピードを見せていた。

「トロい。」

それを迎
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