第二章
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「日本のお饅頭とかにして」
「コーラもお茶に切り替えて」
「そうしていきましょう」
「それじゃあね」
ビルはエルシャの言葉に頷いて早速だった、二人で。
そしてだ、二人でスーパーに行って和食の食材や調味料を買ってレシピもネットで検索して和食を作りはじめた、その時に。
ビルの部屋に飾ってある二人の写真、まだ痩せている頃の二人を見た。ビルはすらりとしていて茶色の髪を奇麗に伸ばし青い目をにこにことさせている。顔のソバカスが目立つ。
エルシャはブロンドの髪を腰まで伸ばしビルのものよりは薄い青である、鼻が高く口が大きい。背はビルより十センチ位低い。
その二人の写真を見つつだ、こう言うのだった。
「この頃みたいにね」
「すらりとなりたいわね」
「うん、すっかり太っちゃったけれど」
「和食を食べてね」
「他のダイエットフードもね」
そうしたものを食べてだというのだ。
「すらりとなって」
「この頃みたいに笑っていよう」
「それじゃあね」
「うん、じゃあね」
それならと話してだった、和食を作って。
二人は食べてみた、豆腐を醤油で味付けして煮たものと炊いた御飯、そしてほうれん草のひたしだ。デザートは粒餡の饅頭にだ。
お茶も用意した、それを不器用ながら箸で食べると。
ビルもエルシャもだ、目を瞠ってこう言った。
「これは」
「そうよね」
テーブルに座ったままで二人で言うのだった。
「美味しいね」
「そうね、あっさりしててね」
「これならね」
「幾らでも食べられるわ」
「まさか和食がこんなに美味しいなんて」
「意外だったわ」
作ってみてだ、このことを知ったのである。
「これはね」
「これならね」
それこそ、と言うエルシャだった。
「幾らでもね」
「食べられるわ」
「そうそう、スポーツもね」
このこともだ、エルシャは言うことを忘れていなかった。
「ちゃんとしないと」
「さもないとだね」
「食べるだけじゃなくて」
「適度な運動もしないと」
「効率的に痩せられないから」
エルシャは勉強してこのことをよくわかっていた、そしてそれはビルも同じだ。二人にしても決して愚かではない。
それれでだ、エルシャはベンに強く言うのだ。
「水泳にジョギング」
「そうしたことをしてね」
「痩せていきましょう」
「食べながら痩せるだね」
「そういうことよ」
食事をヘルシーなもの、アメリカ人から見ればダイエットフードに変えてだ。そこに運動を加えてのダイエットだった。
二人はそれを進めていった、そして。
二人は実際に水泳やジョギングもしてダイエットを進めた、だが運動をすればだ。
その分だけ食欲が出てだ、ベンは豆腐を食べつつエルシャにこう言った。
「何かね」
「え
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