Cross Road 〜運命の交点〜 (五月)
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言うのだったら、私は構わ…」
「お引き受けしますから、どうか見捨てないでください」
なんて恐ろしい脅しなのだろう
「あはは…やっぱり、さすがの千早さんでも抵抗できないわよね…」
そうやってひきつった笑いを浮かべる友香さんに、もしかしたら本当にそういう目に遭わされていたのではないだろうかと、いよいよ思ってしてしまう。
友香さんは何かを(恐らく今の出来事に関連するのであろう)素早く手元のメモ用紙に書き付けると、後ろに控えていたCの女の子にメモ用紙を渡した。
メモに書かれた内容を確認すると、何かを訴えるように友香さんを見つめる二人は友香さんにきりっと睨まれるとすぐさま脱兎の勢いで仲間の元まで退散していった。
遠くから僕にぺこりと頭を下げる少女たちを、平和なものだと半ば他人事のように見送る。
視線を目の前の友香さんに戻すと、こめかみの辺りを指で押していた。
「今のはまだ本題じゃないんだけど…ごめんね、うちのクラスの面々がどうしても千早さんに見て貰いたいってうるさくて……」
「いえ、友香さんの裁量を信じていますから、ね?」
少し意地悪に返すとますます友香さんは顔を歪める。
「そうやって、私の胃をこれ以上痛めるようなことはお願いだから勘弁してよ…ただでさえ胃薬の常時持ち歩きを考え始めているんだからね……」
そこまで思い悩むほどの、クラスの惨状でしたね……
僕がクラスに入るだけであんな感じになるのだから纏めるだけでも至難の業というか何というか。
「こほん。それで、友香さんのお話というのはどのようなことなのでしょうか?」
「え、あぁ…そうね。それで清涼祭では試験召還大会をするのは聞いてないかしら」
「あぁ、そういえばうちのクラスからは瑞希さんと美波さんがでると仰っていましたね。トーナメント形式のタッグ戦だとか。」
絶対に優勝して見せますからと意気込んでいた姫路さんを思い出す。
「そう、そのタッグ戦なんだけど……私たち一般枠で組まない?」
若干上目遣いで真っ直ぐに聞いてくる友香さん、若干表情が堅い
「私で宜しければ喜んで、お受けいたしましょう。お願い致しますね、友香さん。」
自然と浮かんできた笑いに乗せて、そうやって彼女に伝えるとヘナヘナと机に崩れる。
「はあぁ……よかった…」
「そこまでの事でしょうか?」
「千早さんは、相手が実は既にタッグを違う人と組んでたりとかして、振られたらどうしようとか思わないの?」
「…確かに拒絶されるのは怖いですけれど……やはり私は冷めた人間なのかもしれませんね。思い詰めるような事なんて無いのかも。」
「……そう」
心底残念そうな友香さんに、何故か僕は少しだけ哀れみを覚える。
自分の哀れみという感情に、やっぱり人を見下ろすような態度を感じて自分がますますイヤにな
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