4部分：第四章
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第四章
「じゃあ間違いなく」
「あの連中以外にはいないな」
「そうだな。じゃあ」
こうして彼等はその僅かばかりのメッサーシュミットに向かった。流石に多勢に無勢で如何にジェット機といえど忽ちのうちに倒されてしまったのであった。
「終わったみたいだな」
「そうみたいだな。他には誰もいないな」
「ああ、来ない」
まさに一機もであった。こうして彼等は何なく空港の上まで来た。空港の滑走路にはそのメッサーシュミット達が並んでいた。数十機あったがどれも飛び立つ気配はない。
「動かないのか？まさか」
「飛ばないみたいだが」
ここでまた怪訝な顔になったアメリカ軍の面々だった。
「おい、じゃあ」
「そうだな。爆撃するか」
「とにかくな」
それは決められそのうえで爆撃が為された。それでメッサーシュミットは全て破壊された。空港も滑走路はおろか倉庫や格納庫まで全て破壊された。後には何も残らなかった。
「作戦終了だよな」
「ああ、これでな」
「間違いないな」
彼等は口々に言い合う。
「これで帰るだけだが」
「これで終わりか？」
「何か拍子抜けだな」
あの手強いメッサーシュミットの基地を攻撃するというのにあまりにも呆気無い作戦終了に戸惑わざるを得ないのだった。誰もが。
「まあ終わったからな」
「後は帰るだけだな」
「帰投だ」
このことも話された。とにかく爆撃を終わらせ基地も破壊しては残る理由はなかった。彼は拍子抜けして戸惑いながらも帰還した。彼等の話はこれで終わりだった。
しかしアイゼンハワー達はそうではなかった。作戦の結果の報告を自身のあの執務室で聞いていた彼はまずはこう言ったのであった。
「全ては予定通りか」
「はい」
「その通りです」
彼に航空部隊の参謀達が告げていた。
「これでメッサーシュミット２６２の脅威は減りました」
「これからさらに減っていきます」
「彼等と直接戦うことなくか」
アイゼンハワーは彼等のその報告を聞いてまた述べた。
「これで終わりか」
「何も直接戦うことはないのです」
「その通りです」
ここで彼等はこう話したのであった。
「兵器を製造している工場を破壊し」
「そして燃料も潰してしまえばです」
「それで終わりというのだな」
あらためて言うアイゼンハワーだった。
「それでだな」
「その通りです」
「それで全て済みます」
そう話すのであった。
「直接戦い数を減らさせるよりもです」
「この方が遥かに効果的です」
「戦略爆撃か」
アイゼンハワーはまた言った。その作戦はまさにそれであったのである。彼等はそれを行うことによってまずはメッサーシュミット２６２の数や部品を奪いそのうえ燃料まで潰したのである。これでは動きたくとも動けない。飛び
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