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大陸の妖精
命の盾
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アルト「ハァ・・・ハァ・・・」


魔力と体力を消耗しているアルトは肩で息をしながら目が覚めたエルザを見る



アルト「エルザ・・・目ェ・・・覚めたのか・・・」


エルザ「(アルト・・・おまえ・・・立っているのもやっとじゃないか)」



ジェラール「許さんぞォ!!!!」


そう叫んだジェラールは腕を交差させ、上に向けた


すると凄まじい量の魔力が溢れだし、アルトたちを包み込んだ



アルト「うわっ・・!!」


エルザ「くっ・・!!」


ジェラールの魔力を受けて、後退するアルトとエルザ



アルト「な・・何だよこの魔力は・・・!!?気持ち悪ィ・・・!!!」


エルザ「影が光源と逆に伸びている!!?この魔法は!!!」



ジェラール「無限の闇に落ちろォォオ!!!!アルトレアァァア!!!!」


魔力が解放され、アルトに向かって放たれる瞬間



エルザ「貴様に私が殺せるか!!!?」


エルザがアルトを庇うように、ジェラールの前に立った



アルト「エルザ!!何を・・!!?」


エルザ「ゼレフ復活に必要な体なのだろう!!?」


ジェラール「ああ・・・おおよその条件は聖十大魔道にも匹敵する魔導士の体が必要だ、しかし今となっては別にお前でなくてもよい」


エルザ「!!」



ジェラール「二人そろって砕け散れ!!!」


声を張り上げるジェラールの頭上には、巨大な黒い球体が現れる


邪悪な魔力の塊であり、球体の中には宇宙空間のような景色が広がっていた



アルト「エルザ!!退いてろ、アレを食らったら・・・!!」


エルザ「お前は何も心配するな、私が守ってやる」



アルト「やめろォーーーーー!!!」


その身を盾にしようとするエルザを止めるために、走り出したアルト


しかし、それと同時に黒い球体がエルザに向かって放たれた



ジェラール「天体魔法、アルテアリス!!!!」


邪悪な魔力がその場を包み、大爆発を引き起こした



アルト「エルザーーー!!!!」


アルトの叫びが夜空に木霊する


しかし、爆発後の爆煙から出てきた人物・・・すなわち、魔法を食らった人物はエルザではなかった



エルザ「シモン・・・」


シモン「エル・・・ザ」


弱々しい声でエルザの名を呼んだシモンはその場に倒れる



エルザ「シモーン!!!」


倒れたシモンに走り寄るエルザ



ジェラール「まだうろうろしてやがったのか、虫ケラが」


アルト「!」



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