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緋弾のアリア-諧調の担い手-
始まりから二番目の物語
第二話
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…あの、時夜くんは具合の方は大丈夫なんですか?」


後に続きながら、僕達が一番気掛かりになっていた事を文ちゃんは、ナルカナさんの背に問い掛けた。
その問いに、彼女はそっと瞳を閉じて、否定の意を示すかの様に首を横に振った。


「…いえ、未だに眠りに続けているわ。医師が言うには異状はないのだけれどね」


それはナルカナ自身も確認をしている事だった。異状は確かになかったのだ。

けれど、何処か違和感を感じるのだ。
それが何かは解らないが、根本的な原因はそこにあると、そう感じ取っていた。

「…後で、時夜の父親の知り合いの医師が診に来てくれるから、心配なら結果を見て行くといいわね」


そうして、家の中に通された僕達は時夜くんの部屋の前まで案内された。


「それじゃあ、何かあったら居間の方にいるから呼んでね」


そう言い、去っていくナルカナさんを傍目に、僕達は部屋の中に入った。
そこにはまるで、死んだ様に昏睡し続ける時夜くんの姿があった。


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