始まりから二番目の物語
第二話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
…あの、時夜くんは具合の方は大丈夫なんですか?」
後に続きながら、僕達が一番気掛かりになっていた事を文ちゃんは、ナルカナさんの背に問い掛けた。
その問いに、彼女はそっと瞳を閉じて、否定の意を示すかの様に首を横に振った。
「…いえ、未だに眠りに続けているわ。医師が言うには異状はないのだけれどね」
それはナルカナ自身も確認をしている事だった。異状は確かになかったのだ。
けれど、何処か違和感を感じるのだ。
それが何かは解らないが、根本的な原因はそこにあると、そう感じ取っていた。
「…後で、時夜の父親の知り合いの医師が診に来てくれるから、心配なら結果を見て行くといいわね」
そうして、家の中に通された僕達は時夜くんの部屋の前まで案内された。
「それじゃあ、何かあったら居間の方にいるから呼んでね」
そう言い、去っていくナルカナさんを傍目に、僕達は部屋の中に入った。
そこにはまるで、死んだ様に昏睡し続ける時夜くんの姿があった。
.
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ