陽だまりの日々
第四話
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まっているのは、俺、亮、ライカ、芽衣夏ちゃん。
最初は渋っていた芽衣夏ちゃんだけど、結果的には参加してくれた芽衣夏ちゃん。
うん、芽衣夏ちゃんマジツンデレ。
「ちょっと時夜、今なんか失礼な事思ったでしょ?」
鋭い、まるで何かの電波を感知した様に。
びびっ…と、芽衣夏ちゃんのツインテールが逆立った様に見えたのは気のせいだろうか?
あれからだが、芽衣夏ちゃんとはそれなりに友好的な関係を気付いている。
両親達が友人同士という事もあって、顔を合わせる事もあり、気付けば自然と仲良くなっていた。
俺を通して、亮とライカとも仲良くしてくれているし。何だかんだで、面倒見がいい子だ。
「でっ、どの子よ?」
「んっと、…あっ、あの子だ」
急に話を振られて、俺は目的の女の子を探す。
視界を園庭に向けて、園児達が駆け回る中から一人の少女を探す。
―――いた。
砂場で、他の園児から距離を取って一人で砂遊びをしている。
それが、何処か周囲との心の距離の様にも思える。俺は、そんな彼女に近付いて声を掛ける。
「…平賀さん」
「……?」
背後から掛けられた声に、平賀さんは周囲をきょろきょろ…と見回して、声の発信源を探している。
その仕草が何処か小動物を連想させる。
「後ろだよ、後ろ」
その声で、彼女は漸くこちらに向き直る。
こちらを見て、少々困惑している。
「…えっと、同じ組の……」
「うん、同じゆり組の倉橋時夜だよ」
「そうなのだ、倉橋くんだ。倉橋くんは何か私に用事なのかな?」
「うん、一緒に遊ばない。平賀さん?」
「……私が?」
「うん、平賀さんってさ。こう言ってはなんだけど…一人でいる事が多いでしょ?だから余計なお世話かもしれないけど、一緒に遊ばないかなって」
俺がそれに続いて、迷惑だったかな?と言葉にする。
すると、平賀さんは首を横にぶんぶんと振る。
「ううん、そんな事ないのだ。とっても、嬉しいよ。」
「じゃあ、一緒に遊ぼうか。俺の友達も連れて来たし、何して遊びたい?」
「…じゃあ、鬼ごっこしたいのだ」
「うん、わかった。皆もそれでいいかな?」
皆、その言葉にそれぞれ頷く。
そして軽く自己紹介をして、じゃんけんをした結果。芽衣夏ちゃんが鬼となった。
まぁ、普段から怒りっぽいしお似合いかな。
「むっ、また余計な事考えたでしょ、時夜…?」
「いや、全く」
何故バレるし。
芽衣夏ちゃんはこういう所で鋭くて、何処かニュータイプの様な直感力を持っている。
「それじゃ、30数え終わったら始めるわよ」
そう言い、カウントを刻
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