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タケミカズチ、抜錨します。
タケミカズチ級大型機動空母1番艦タケミカズチ、推して参ります!
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砲や対空ミサイルは使いません。

ムラサメ偵察型を1矢――2機発艦させるだけです。ムラサメなら撃墜や装備を破壊されない限り、エネルギーの補給はできますしね。

一応、これでも高校時代はアーチェリー部に入部していて、的の中央付近に矢を当てることも割と多かったので、構えなども問題ないと思います。弓から放たれた矢は途中で1/100サイズのムラサメ偵察型へと姿を変え、周辺海域の偵察へと向かった。

ムラサメ偵察型が帰って来るまでどうしましょう?まぁ、海中からの攻撃も警戒しないといけませんし、海中索敵はしていないといけませんが、それでも暇です。

あっ、海中索敵に反応があった時の為に直掩機は出しておかないと駄目だよね。ムラサメを3矢――3小隊9機発艦させておけば大丈夫かな。

という訳で、私はムラサメ部隊を3小隊発艦させると、各機にMA形態からMS形態へと変形し、私の直上で待機する様に指示を出した。

そして、最初に発艦させたムラサメ偵察型と通信を取りながら巡航速度で北上すること1時間後。ムラサメ偵察型から緊急通信が入った。

通信内容は簡潔に言うと、私が現在進行している15km先でどこかの鎮守府所属の艦娘と深海棲艦の艦隊がドンパチしていて、艦娘側が劣勢に立たされているというものだった。

艦娘側が2艦隊で空母1隻が大破、1隻中破。戦艦2隻が中破。軽巡2隻小破。重巡2隻中破。駆逐艦2隻中破、2隻大破。深海棲艦側は3艦隊で空母2隻健在、1隻小破。戦艦4隻健在、1隻小破。軽巡2隻中破。重巡2隻健在。駆逐艦2隻大破、4隻轟沈という状況らしい。

すぐ近くに轟沈しそうな艦娘がいると聞かされてスルーするなんて外道の所業。私はムラサメ偵察型に帰投を命じると同時に、直上で待機させていたムラサメを全機着艦させ、新しいムラサメ部隊8小隊24機を報告のあった海域に向けて発艦させた。

そう。ピンチの艦娘がいるなら助けないなんて選択肢は存在しない。力を持っているなら猶更です。私自身、最大船速で戦闘海域へと向かっています。

ムラサメ攻撃部隊を発艦させてから10分足らずで、総隊長機から通信が入って来た。66A式空対空ミサイル【ハヤテ】と空対地ミサイル【ドラッヘASM】による敵艦隊への空爆に成功という報告だった。敵艦載機も問題なく撃墜しているみたいだ。

取り敢えず、艦娘の轟沈報告が無いことに一安心といった所だろうか?そんなことを考えていると、私は戦闘海域が目視できるほどの所まで辿り着いていた。

私はそのまま移動速度を落とすことなく弓を構え、第2攻撃部隊を発艦させることにした。数は第1攻撃部隊と同じく、8小隊24機だ。

と、戦闘海域をよく見るとMS形態に変形した第1攻撃部隊を艦娘だけでなく、深海棲艦も驚いた顔で見上げている。驚くのも分
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