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ルドガーinD×D (改)
三十五話:歪んだ歯車が動かす者
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を説いていっていた。

そして最後にヴァーリの隣に座っている如何にもダンディといった感じの堕天使総督のアザゼル様が何やら空気を読まずに爆弾発言をしていたけど、俺はそう言えば、アルヴィンもこんな感じに空気を読まない発言をわざとしていたなと思い出して冗談の類だろうと思って特に気にしなかった。


「ではリアス、私達は大まかな所を話し終えたからそろそろコカビエルの件についての説明をしてもらえないかい?」

「わかりました、ルシファー様」


サーゼクス様の声に従って、生徒会長のソーナ・シトリー先輩と一緒に立ち上がる部長。
生徒会長とはコカビエルの時に結界を開けて貰う為に話した位の関係だから余り知らないけど、信頼のおける人だっていうのは分かったな。匙が慕っているのもその影響だろうし。

それと会長のお姉さんは今ここに居る魔王の一人セラフォルー・レヴィアタン様らしいけど、多分相当なシスコンなんだろうな……会長が立った瞬間、全神経を集中させて話を聞こうとし始めたからな。兄さんも俺が何か大事な話をするときは全神経を集中させていたから良く分かる。

少し淡々とした口調で説明をし始める部長と会長、多分、両方とも自分の言い方を違えれば三勢力の今の関係にひびでも入ると思ってかなり緊張しているんだろうな。まあ、普通は緊張するよな。それでも二人は全ての事実内容をありのままに正直に説明しているから凄い。

内容としてはコカビエルが何のために悪魔や天使側に喧嘩を売ったのか。そしてそのコカビエルやあの事件に関わっていた奴らフリード・セルゼンやバルパー・ガリレイ、そしてリドウなどといったところだな。

部長と会長が説明する間に各陣営の人達は、みんな様々な表情をしながら黙って聞いていた。そして部長と会長の説明が終わると、サーゼクス様が二人に労いの言葉をかけてから席に座らせた。


「コカビエルの件は完全に俺の監督不届きだ。それに関しては謝罪するぜ。コカビエルは俺が直々にコキュートスに凍らした。一生出てこれねえよ」


軽く頭を下げてから特に悪びれもなくコカビエルの処遇について話すアザゼル様。あれだけのことを部下がやってあの態度っていうのも凄い胆力だな。まあ、あれぐらいのものがなかったら堕天使の総督なんて務まらないのかもしれないな。そんなことを考えながら見ていると不意に真剣な顔つきになりミカエル様とサーゼクス様とレヴィアタン様を見るアザゼル様。


「さてと、そろそろ本題に入ろうぜ……」

「理解しているのだろう。現状、三勢力の中で最も信用が低いのは堕天使側だということを」

「ああ、全部俺の部下が起こした不祥事だ。今更、言い逃れする気はねえよ。それに俺自身は戦争なんてものには興味ねえ。だから―――和平を結ぼうぜ」


アザゼ
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