エピソード28 〜野生解放、SALデュエル〜
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ょい話題に興味を持とうか。』
白い布のような衣を纏った女性、というかアテナが側に現れる。
『あ、そうそう。紫苑も友人に連れられて万丈目だっけ?その子探しに行ったみたいだね。』
それを聞いてまたかとため息が出る。
あまり人と関わりたくないのに、なぜか色々とトラブルを持ち込んでくる……我が弟の巻き込まれ体質には困ったものだと苦笑いする。
まぁ、ここは優しいおね〜さんが快刀乱麻の如くパパッと解決してあげようかね〜?というわけで、アテネよろしく。
『はぁ〜〜……。なんとなくそうなりそうな気がしてた。』
大きくため息を吐くと眷族である梟を一羽飛ばす。
これで見つかるのは時間の問題だ。
『で、その子探してどーする気?』
ん?まぁ、自殺でもしようなら止めるけど。とりあえず、話するくらいじゃない?
『……の、ノープラン』
口元を引きつらせてアテナが答える。
失敬な臨機応変に行動するつもりなんですよ。などと文句を垂れていたら、梟が戻ってくる。いくらなんでも早すぎじゃないだろうか?
『んー、どうやら船着場の方に向かってるみたいね。けど、どーする?もう授業始まるけど……』
そりゃ、もちろん……。正面突破でしょ!
アテナにそう言うが早いか立ち上がると視線がこちらに集中する。あまりやりたくない手だが、ニッコリと営業スマイルを作り……
「先生〜!少しお花摘みに行ってもいいでしょうか?」
「え……え、あ、はい。どうぞ、ごゆっくり」
一瞬だけ間があったが、先生は少し顔を赤くし、控えめに返答する。周りを見れば、男子は言わずもがな、女子生徒も少し顔を赤くしている。チョロい。
『全く……。翠ってたまに大胆になるよね……。』
呆れたとため息混じりにつぶやかれる。
まぁ、いいんじゃないかな?減るもんじゃないし、それに使える物はなんでも使う派だからね。
先生の了解を得た事で悠々と講堂を出て行く。
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