暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード28 〜野生解放、SALデュエル〜
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表示で召喚して、ターンエンドするぜ。」

『その瞬間、手札の『ナチュル・コスモビート』の効果発動!このカードは相手がモンスターの召喚に成功した時、手札から特殊召喚できる。さらにこの効果にチェーンして『エンペラー・オーダー』の効果を発動!』

十代はまたそのコンボかよ??と表情を歪める。

『やっぱり、見たことある気がしますんですけど……、あの動き。』

…………。

『チェーンの処理に入る!『エンペラー・オーダー』の効果でコスモビートの効果は無効となり、一枚ドロー!そして、無効となったコスモビートは手札に残る。』

「ま、またドローっす!?」

これで、SALは最上級モンスターを召喚しているのにも限らず、手札はさっきのターンの終わりよりも一枚増え、5枚となっている。爆発力がある分、手札消費の激しいデッキである十代にとって、攻めあぐねているのは中々よろしくない。

「くっ、やるな……あのサル。」

「ふっふっふ。SALにはありとあらゆるデュエリストの戦術、データを学習させているのだよ。それこそ、そのタクティクスの高さはプロデュエリストに匹敵するのだよ。」

フフフと自慢気に笑う博士。

『ゼッェェェタッイ、データの中に紫苑さんの戦術ありますよね!?戦術とかほとんど同じじゃないですか!ほら、相手の行動を逆手にとって、アドバンテージ稼ぐえげつない戦術とか!』

主人のデータを勝手に利用された事に怒ったのか、興奮気味のエアトス。

えげつないって……。主人に対して、酷すぎやしないか?

『そうですかね?褒めてるつもりですけど……。てか、あのおっさん、訴えれませんかね?または物理的に抹殺しますか?紫苑さんのデータ勝手に利用するとか、万死にあたいしますよ!』

俺の事で怒ってくれる事は嬉しいんだが、内容が理不尽過ぎだろ……。

隣で何かぶつくさ言っているエアトスはスルーしてSALの方を見るとこちらの方を見て、何かに怯えていた。

「そして、知っているかね?人間よりサルのが精霊の声を聞く能力が高いことを。」

だから、俺の方を見るたびに怯えていたわけか……。

現在、隣にいるエアトスは仮にも最上級モンスター。そして、俺の力も相まってそこらへんの精霊よりもはるかに強い力を持っている。多分、それを感じたんだろう。
もしくは……邪神の方か?

まさかな……。

「ウキッ!『ワタシのターン!』」

気を取り直したSALはデッキからカードをドローする。
まだまだデュエルは続きそうである。




◆◇◆
時間は少し戻り、三年生の授業が行われる講堂。三年生の間でも少なからず万丈目失踪に関する様々な噂が飛び交っていた。

「もっとも私は興味ないんだけどね〜。」

『翠はもうち
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