エピソード28 〜野生解放、SALデュエル〜
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モエはだいぶ失礼な言葉を発する。
十代がサル並って事はあながち間違ってない気が……。
「多分、あいつらが人の言葉が通じるようになんかしたんだろ……。どんな方法を使ったかはわからんが」
「そうね。だって、デュエルできるほどですもの。」
多分、あいつらは動物虐待になる事をやってんだろうが……。
「俺が勝ったら、ジュンコを解放しろ!」
「ま、負けたら?」
ジュンコが不安そうに切り返すと「考えてなかった」と気まずそうに頬を掻く。
「じゃあ、お前が勝ったら……お前は自由だ!」
「ウキっ!」
十代の提案を了承したSALはこくりと頷く。そして、ジュンコは「訳がわからないわよぉ〜」と悲痛な声をあげている。
「大丈夫だ!俺は絶対に勝つ!!」
なんの根拠もない言葉だが、なぜか十代言うと本当に勝つようなそんな気がしてくる。
SALはジュンコを木の幹に置くと、十代の前へと立ち、デュエルディスクを構える。
「人質を離した!」
「待て、面白いデータが取れるやも知れん。このまま、やらしてみよう。」
黒服の男が麻酔銃を構えるが、博士がそれを手で制する。
「いくぜ、決闘!」
十代がノリノリで声をあげ、
「『決闘!』」
「ふわぁ!?」
「しゃ、喋った!?」
十代たちが驚きの声をあげる中、博士は一人得意そうな顔をする。
「驚いたかね?あの猿……じゃなくて、SALにはデュエルに関する言葉が全てプログラムされておるのだ。」
恐らくはSALが頭につけているヘルメットのような物と背中に背負っている装置がSALの脳波を読み取り、機械が代わりに発音してるのだろう。それは動物との意思疎通が可能となる装置だ。だが、少し見方を変えれば、虐待紛いの事がされてるとわかってしまうのが残念だ。
「へぇ〜、お前スゲ〜んだな!さて、気を取り直して……俺のターン、ドロー!」
十代は感心したと声をあげるもすぐにデュエルへと意識を戻し、デッキからカードをドローする。
十代:LP4000
SAL:LP4000
「俺は『E・HERO エアーマン』を攻撃表示で召喚!効果デッキからレベル4以下のHEROを手札に加えるぜ。俺は『E・HERO スパークマン』を手札に加えて、カードを一枚伏せて、ターンエンドだぜ。さぁ、どっからでもかかってこい、猿野郎!」
『E・HERO エアーマン』
☆4 ATK1800
両肩に付けられたプロペラで風を起こしながら、登場する。
「ウキー!『ワタシのターン、ドロー!手札から『怒れる類人猿』を召喚!』
『怒れる類人猿』
☆4 ATK2000
猛り狂ったゴリラが
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