暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード28 〜野生解放、SALデュエル〜
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と同じく万丈目の事が気がかりでそこで二人と一緒に行こうと思いたったらしい。

「なぁ……俺、ついてくる意味あったか?」

「人数は多い方がいいでしょ?」

トボトボと五人の後ろを歩きながら愚痴を漏らすが、明日香にざっくりと切り捨てられる。隣ではエアトスが苦笑いを浮かべている。ちなみにこの中で自分除いて、唯一精霊を認識できる十代がエアトスを見た時は三度見されたのはご愛嬌だ。

「お〜い!万丈目!どーこーだー!!」

「万丈目く〜ん!どこに居るんすか〜!」

各々が声を張り上げて万丈目を探す……のはいいが、なぜ森なんだ!?
皆の後を歩いていたら、いつの間にかアカデミアの側に鬱蒼と繁る森まで来ていた。こんな所に人が居るわけないだろ。
居るとしたら、猿くらい……。いや、それもないか。

「万丈目!出て来なさい!!デュエルで負けたくらいなんて情けないわよ!!」

突如、明日香がスピーカーを使ったと思うほどの大音量を響かせ、それに驚いた鳥たちが一斉に飛び立つ。

「に、人間スピーカー……」

「う、うるさいわね!それにこれくらい出さなきゃ見つかる者も見つからないわよ。」

いや、第一森なんかに居ないだろ!と突っ込もうとした矢先、近くの茂みが揺れる。

え、マジで?

「万丈目、俺だ!出てこいよ!デュエルに負けたくらいでいつまでもうじうじしてないでよ〜……。」

恐る恐る近づいて行くと、ひときわ大きく茂みが大きく揺れ何かが飛び出して来る。それは頭にヘルメットのような装置を被り、腕にデュエルディスクを装着した……

「ウキッーーー!!」

「「「「「「猿!?!?」」」」」」

「や、藪を突いたら、猿が出た!?」

「た、大変っす!ま、万丈目くんが猿になっちゃったっす!?」

突然の猿の襲来に驚き、怯む一同。そして、変な装置をつけた猿はそのまま突っ込んで来て何かを引っ掴むとまた森の奥の方へと去って行ってしまう。

「猿よね……?今のって……」

「え、ええ」

皆、突然のハプニングに唖然とする。

『まさかのフラグ回収しちゃいましたね。』

まったくめでたくないがな??

そして、しばらくすると複数人の足音が聞こえ、麻酔銃を持った黒服の男二人と博士っぽい老人が姿を現す。

「ちっ、逃げられたか。」

「いやー!離しててぇーー!!?」

男の舌打ちの後にジュンコの叫び声が猿が去った方向から聴こえて来る。そして、そちらの方には猿に抱えられ木々を移動するジュンコの姿が……。

「あ、ジュンコさんたら。いつの間に……」

「きっと、さっきの変な猿に攫われたのよ!」

矢鱈と落ち着いているモモエに明日香が冷静に切り返す。

「あそこだ!追え!」

「「
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