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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
伝家の宝刀
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まあ、実力は隠しまくったけど」

「ソレを手抜き言うんや!」

欄豹は額に青筋を浮かべて怒鳴る。
実力高いと襲われるじゃん。依頼とか俺のほうが選り好みが出来なくなるだろうし、強制的なのって嫌なんだよね。

「まぁいい!今日はもう帰れ!
神埼は医務室行けや!」

「そうですかならば失礼します」

早口でそういい残し、俺は颯爽とその場から消えた。
神埼は手際よくタンカに乗せられて医務室へ直行した。
さぁ、帰って罰ゲーム決めなくてはな…。










「そう思っていた時期が俺にもあったんだよなぁ…」

翌日。
朝に学校へ行ってみれば、神崎の周りを女子が固めており、俺を見つけるなり睨み付けると言った現状がそこにはあった。
聞いた話によれば、昨日の決闘が苛めにしか見えなく、それに伴ってまた何かするのではないかと疑いが浮上したらしい。
まぁ神崎からしたらぼっちの生活が一変して親身になってくれる友人が増えたのだから万々歳だろう。

「あれじゃあただのお子さまだな」

「何よ!こんな小さい子苛めて楽しかったわけ!?」

「Eランクの癖に調子にのるんじゃないわよ!」

「そうよ!きっとまぐれなんだわ!」

と、このように少しでも言葉を発するものなら周りの女子どもが口々に反論を重ねてくる始末である。
よってこのクラスに俺の居場所は無いようなもので、このまま退学に持ち込めるのではないかとつい考えてしまう。

「ユウジ…」

ポン、と肩に手をおかれ、振り返ってみれば武藤の姿が。

「ようこそ、変態のレッテルが張られた俺達の世界へ…」

仕方なく殴っておいた。












「予想の斜め上に行き過ぎだよユウ君…」

教室の入り口ではそんなことを呟いていた理子の姿があった。
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