第八十一話 獅子と兎
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ノンビーモンもレキスモンを追い掛けて森に向かう。
アリサ「あ、あの馬鹿!!コロナモン!!」
コロナモン[コロナモン進化!ファイラモン!!]
多少遅れてアリサ達も森に向かう。
森はまるで誰もいないかの如く静まり返っているのだ。
すずか「(静かすぎる…どうして…?)」
すずかは不安げに周囲を見渡す。
レキスモンもすずかに倣って辺りの様子を探ってみるのだが、気配は全く感じられないと返すしかない。
レキスモンの俊足に任せて、森の奥深くにまでやってきたはずである。
すずか達ははっきりとした違和感を覚えていた。
今までこの森を歩いていたが、こんなにも気配を感じないことなど1度もなかった。
警戒しながら、キャノンビーモンの追跡をかわしながら、懸命に反撃の機会を窺っていたのだが、今までデジモンと一切会うことはなかった。
遭遇しないのはかえって不自然極まりない。
不自然なまでに静寂に包まれている森林を駆け抜けていく。
後ろを振り返らなくても分かる。
背後から迫りくる轟音は焦燥感を植え付ける。
どれだけ、茂みや岩場を見つけて身を隠したとしても、たちまち探知されてしまうのだ。
レキスモン[すずか…]
すずか「うん。多分アンドロモンと同じ機能が付いてるんだ…」
すずかは冷や汗をかく。
キャノンビーモンのミサイルの威力は凄まじく、単純な攻撃力ならアンドロモンやエテモンを上回るかもしれない。
すずか「っ!避けて!!」
ミサイルが地面に落ちるのと数秒経たずに広がる閃光と衝撃波。
耳の鼓膜が破裂してしまいそうになる。
爆音の後に、待っているのは焦土。
レキスモン[ムーンナイトボム!!]
両手のムーングローブから催眠効果のある泡を発生させ、キャノンビーモンに喰らわせるが、全く効いていない。
直接攻撃することも考えたのだが、キャノンビーモンの超大口径レーザー砲により、蜂の巣にされるだけだ。
キャノンビーモンは再びミサイルを放った。
レキスモンは背中の突起から氷の矢を引き抜いた。
レキスモン[ティアーアロー!!]
氷の矢とミサイルがぶつかり、ミサイルが凍結する。
凍結したミサイルは大きく軌道をずらし、池に落ちると豪快に水しぶきを上げた。
キャノンビーモン[選バレシ子供達、排除スル!!]
すずか「くっ…!!」
キャノンビーモンがレキスモンとすずかに突っ込んでくる。
ファイラモン[ファイラクロー!!]
横から入ったファイラモンが炎を纏った強靭な前足でキャノンビーモンを吹き飛ばす。
ファイラモン[大丈夫か!?]
レキスモン[
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