11話
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かは今後で語ろう。
……だがこれだけは言える……。今神器持って返っても愛など与えられないだろう。寧ろ、アザゼルの死因になる。
これが、アウトレイジ側と堕天使側の交渉の顛末であった。
さて、現在廃虚の一角で四季達アウトレイジとリアスを戦闘としたグレモリー眷属は対峙していた。
「それで……ここで何をしていたか、教えてもらえるわね?」
「何をしていたって……はぐれ悪魔退治に決まってるだろ? 詩乃の裏社会見学のついでの賞金稼ぎの」
生きたまま焼き尽くしてしまったと思うが、一応討伐したという証明部位くらいは燃え残っていてくれると思いたい、と内心で思って居たりする。
「今回は良かったが、燃え残りが有る時点で修行が足りてねぇ様子だな、四季」
「う……」
バイザーだった灰を蹴り飛ばしたブルースがその中の一部……燃え残りの頭部の骨を拾い上げるとそう指摘する。四季の炎熱操作ならば骨も残さず焼き尽くす事も可能と言うのがブルースの弁である。
「それをこっちに綿して貰えるかしら? それは私達が大公から依頼された……」
「くくく……」
バイザーの頭蓋骨を玩びながらブルースがリアスの言葉を嘲笑する。
「バカかお前は? 所詮は早い者勝ちだ。鈍間なお前らが悪いんだよ」
「まっ、オレ等は賞金、お前らは大公とか言う奴からの評価が代金って所か?」
そんなリアスの言葉を笑うように続けられるクロスファイヤの声、クロスファイヤとブルースの言い方に怒りを覚えるリアスだが、冷静になる様に勤める。
「……ここはグレモリーの領地よ……」
「カラスにハグレ悪魔がこうも続けて自分の領地に入り込まれているなんて、舐められてるな、お前」
……今回の賞金の一部が当面のカレーパン代だけに辛辣な言い方になるカツキング。そして、カツキングの言葉に思いっきり噴出して爆笑しているクロスファイヤ。
「なんだか、言い方が酷いように聞こえるけど、どうしたのよ?」
「……単にカレーパン代を横取りされた事に腹立ててるだけだと思う」
四季の言葉に詩乃の頭の中に『カレーパン以下』と言うグレモリー眷族の扱いの図式が浮かぶ。そんな彼女達を哀れに思ったのか、内心で何故嫌っているリアス達のフォローを入れなければならないのか? 等と考えながら、
「まあ、根本的にオレ達は商売敵。はぐれ悪魔を討伐してそっちは評価を、オレ達は賞金を得る。全ては早い者勝ち、それに納得行かないようじゃ……」
四季が詩乃を庇うように前に立ち、腕に赤き血を展開する。
「実力で我を押し通すしかねぇだろ?」
四季の言葉にカツキング、クロスファイヤ、ジャッキー、ブルースが不敵な笑みを浮かべ
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