本編
第十一話 不良中年
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がいるんだYO★
人事部のやつらめ、後で全員最前線送りにしてやる。いや、北極基地だ。全員凍死してしまえ!
「閣下何もご用がなければ失礼させていただきますが、よろしいですかな」
「ん?ああ、うむ。いや、ひとつある」
「ほう、なんでしょうか」
「お前ら酒飲みすぎだあぁぁ!!!どんだけ飲めば気が済むんだよォォオオオオ!!」
「いいですかな閣下、人間と酒は切っても切れない関係にあるのです。1000年前にも人間は酒を飲んでいるのです。そして1000年後も人間は飲むでしょう。いや、飲みます。そんな人間と最も親密な酒を閣下は捨てよとおっしゃるのですかな?」
ううう、なんかどっかの非常勤参謀みたいなこと言い始めたぞこいつ。しかしな、こちらとてタダで引き下がるわけには行かん。
「けいはそう言うが、酒の方はどう思っているかな」
「酒も我々に飲んで欲しいと思っているでしょう。酒とは飲むためにあるのですから」
「別に私は酒を飲むなとは言っていない。ただ量を減らせと言っているのだ」
「そんなにたくさんの酒を飲んだ記憶はありませんが」
「このデータを見たまえ」
【データ(酒類)】
第一艦隊 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
第五艦隊 ■■■■■■■
第十一艦隊 ■■■■■■■■■
全軍の平均グラフ ■■■■■■■■
「わかるか。我が第一艦隊は他の艦隊や平均の倍以上酒を消費しているのだ」
「しかし、我々というわけではないかもしれませんが」
「では艦隊内のデータを見てみようか」
【データ(酒類)】
第一分艦隊 ■■■■■■■
第二分艦隊 ■■■
第三分艦隊 ■■■■■
第四分艦隊 ■■■■
第五分艦隊 ■■■■■■■■■■■■■
「これでも君は酒をたくさん飲んでいないと言い張るつもりか」
「しかし、第五分艦隊の消費量が多いからといって我々だと決まったわけではないでしょう。分艦隊司令が奥さんに振られてやけ酒を飲んだのかもしれませんし、戦死者に向けて手向けたということもあるでしょう」
ぐぬぬ、まだシラを切るつもりか。だがこれでチェックメイト!だ。
「第五分艦隊の司令官ビーネフ少将はまだ独身であるし、第五分艦隊は後方で完全には戦闘に参加していない。一部の前衛が攻撃していただけだ。損害も4隻だったと報告が来ている。手向けの酒といっても数本程度だろう」
「・・・・」
「さて、これでも君は適量しか酒を飲んでいないと言い張るかね」
「・・・はっはっはっ、参りました。そこまで調べておいでだったとは」
「うんうん、笑ってごまかそうとしても無駄だ。これは最後通告だ。これを破った場合は卿の部隊への酒の配給はZE★RO★だ。わかったな」
「・・・ふう、前の上官だったらこれで通じたんですがねぇ。仕方があり
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