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大統領の日常
本編
第十一話 不良中年
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西暦2115年8月27日 某所
???


そこには円形のテーブルに十数人の男たちが話し合いをしていた。
「・・・そうか、ハワイ防衛部隊は壊滅か・・・」
「ああ、文字通り壊滅だ。帰還したのは偶然哨戒に出ていた海軍の巡洋艦1駆逐艦3、それと島から脱出した兵員2670名。飛空軍に至っては帰還艦艇はゼロ、文字通りの全滅だそうだ」
「・・・たしか、飛空軍を率いていたのはゼームスト・ルーゲル大将ではなかったかな?」
「ああそうだ、おそらく戦死しただろうな」
「彼に後の飛空軍を任せるつもりだったが・・・。やむおえん別の人物を探すしかないな」
「そう簡単見つかるのか?ただえさえ平民出身の将官は極小数だというのに我々に協力してくれるものがいるかな」
「最悪は良心的な貴族出身の将官にすることになるだろうな」
「貴族どもも余計なことをしてくれる、まさかあんな編成でハワイ諸島に出撃にさせるとは、これを平民が知ればよりより一層貴族への反感が強くなるぞ。もし下手に爆発でもしたら、泥沼の内乱になりかねん。そこに反徒が攻勢をかけてきたら国が滅ぶぞ」
「全くだ。計画を早く実行に移さなければ」
「しかしそれには貴族の私兵集団が邪魔だ。陸海空飛空合わせて1250万人はいるんだぞ」
「他にも”ゲリングファンフス帝国連邦””チュバニペニセア帝国””ガルファスベルニア帝国””ショロンベルキア小国家帝国”その他合わせて300万人以上だ。ガルメチアス帝国の私兵集団と合わせれば1550万人、正規軍がもう一つ別で存在しているようなものだ」
「それに正規軍も貴族出身の将官士官が半数を占めている。こちらに味方してくれるのは他の国の正規軍を合わせても3000万人ほどだろう。2倍以上の敵と戦う羽目になるというわけだ」
「実はこの話は私の情報網で掴んだものなのだが、近々大規模な攻勢をかけるらしい」
「ほう、それは本当か」
「本当だ。動員兵力は1700万人。全軍の約五分の一動員するそうだ」
「「「1700万人・・・」」」
「それも約半数が貴族の私兵だ。正規軍も貴族が指揮官を務めている部隊が多い。どうやら新しい玩具(平民)が欲しいようだな。”神聖不可侵なるガルメチアス帝国に反旗を翻す反乱分子を一掃し、彼らに城下の盟を誓わせるのだ”と意気込んでいる」
「いよいよ貴族どもは現実逃避を始めたらしいな。第三次世界大戦の事をもう忘れているのか。あれだって核を使わなければ休戦できなかったほど苦戦したではないか。あの時反徒が核を打たれてもなお交戦の意思を貫いていたらこちらとて下手をすれば国が滅んでいただろうに・・・」
「全くだ。全員まとめて精神病院送りにしてやりたいな。いや、あれはもう末期だな。精神病院に行っても治らないか」
「建国した頃はこんなことになるとは思いもしなかっただろうな。あ
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