1部分:第一章
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れじゃあ」
「よし、これでいいな」
監督もここで言った。
「御前の持ち球は多い。やれよ」
「やります」
監督と須長が彼の肩と背をそれぞれ叩いてそのうえでマウンドを降りた。こうして話を終えてそれぞれの場所に戻った。試合再開であった。
隆博はあらためてバッターを見た。そして相手のランナーもだ。
「二人だよな」
それを確かめる。一旦二塁ランナーに牽制球を投げる。
無論それはアウトには取れなかった。向こうもすぐに戻った。
彼にしてもただのリズム崩しだ。相手バッターの緊張を解いてそのうえで勝負を有利に進めようという考えがあった。しかしそれは言うならば小細工にもならないものだった。
彼はそれもわかっていた。だからすぐにバッターに向かった。
「さて」
改めてバッターを見る。しかしであった。
「今まで投げたボールは」
それについて考える。投げてきたボールはだ。
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