第4話「ブランを守る者! ブドウの銃士、龍玄登場!」
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いと言われ困惑する光実。しかしそれ以上に彼には喜びがこみ上げてきたのだ
守られるばかりじゃない…… 誰かを守れると……
今の状況にうんざりしていた光実にとってこれは希望の光だった
だが、それは両親によって打ち砕かれた
「光実を危険に晒すなんてできません! たとえそれが女神様の頼みであったとしても私は断固拒否します!」
断固拒否する両親。確かに自分の子どもを危険に晒したくないのは分かる。しかしそれが昔から異常だったため光実にとってはもはや邪魔以外の何物でもないのだ
そんな光実に気づくことなく、両親はドライバーとロックシードを取り上げると執事に渡し、付近の金庫に預けさせるよう指示した
「待って下さい! ゲイムギョウ界は今、ヘルヘイムの森という森に侵食されているんです! このままじゃゲイムギョウ界は滅びてしまいます! だから必要なんです彼が!」
「大事な光実のためならゲイムギョウ界なんてどうでもいいです! だからこんな危険な物など処分します!」
そう言ったタイミングで執事は金庫にドライバーとロックシードを一時的に預けに行った
ブランは止めようとしたが、止めるに止められなかった
「ふう…… まあ、それよりも今夜は泊まっていってください。もうこんな時間なので」
と言ってブランを部屋に案内する。しかし彼女の表情はというと、光実の承諾なくして勝手に拒否されたためかあまりよろしい物ではなかった
光実はというと、彼もブランと同じで母親に勝手に拒否されたからか静かに怒りを煮えたぎらせていた
しかし母親は当然そんなことなど気づくはずもなく、光実を自室に戻したのだった
【それから2時間後……】
コンコン
「誰……?」
ブランの泊まっている来客用の部屋に誰かがノックする
こんな時間に誰だろう…… 不安になりながらもブランはドアを開ける。するとそこには光実が立っていた
「あの…… ブランさん。少しお話が……」
そう言うと部屋に入り、二人はベッドに腰掛ける。そしてブランは光実の話を聞き始めた
「すいません。母があんなことを言って」
「謝るのはこっちの方よ。いきなり押しかけてきて、あなたに戦えって言ってごめんなさいね」
「謝らないでください。僕は正直嬉しいんですよ。守られてきたばかりの僕に誰かを守る力を授けてくれることが」
「えっ……?」
「見ての通り、僕は母から過保護に守られています。正直もうウンザリしているんですよ。もう守られてばかりは嫌だ…… 誰かを守りたいって…… だから、僕は戦います」
「光実…… でもどうやってドライバーとロックシードを奪い返すの?」
「それは……秘密です」
笑顔を見せる光実。しかしブランにはその笑顔の
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