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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第4部 誓約の水精霊
第6章 アンドバリの指輪
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ルケにことの次第を説明した。

惚れ薬の解除薬を作るためには、水の精霊の涙が必要なこと。

それをもらう代わりに、襲撃者退治を頼まれたこと……。

「なるほど。そういうわけであなたたちは水の精霊を守ってたわけなのね!」

キュルケは困ったように、隣のタバサを見つめる。

彼女は無表情に、たき火の炎をじっと見つめていた。

「参っちゃったわねー。あなたたちとやりあうわけにもいかないし、水の精霊を退治しないとタバサの立つ瀬はないし……」

「どうして退治する」

ウルキオラにそう尋ねられて、キュルケは困ってしまった。

まさか、本当の事情を話すわけにもいかない。

「そ、その、タバサのご実家に頼まれたのよ。ほら、水の精霊のせいで、水かさがあがってるじゃない?おかげでタバサのご実家の領地が被害にあっているらしい。それで私たちが退治を頼まれたってわけ」

「なるほどな」

そうなると、キュルケ達も手ぶらで帰るわけにもいかんだろう。

さて、どうしたものか。

ウルキオラはしばらく考え込んで、結論を出した。

「なら、水の精霊に水かさを増やすのをやめるよう頼んでみるか」

「水の精霊が、聞く耳なんて持つかしら」

「人間の声には耳はかさんだろうが、人ならざる者である俺の声なら聞く」

「人ならざる者?あなたが?どういうこと?」

キュルケは怪訝な声で尋ねた。

「モンモンに聞け」

ウルキオラはタバサの方を見た。

「水浸しになった土地が、元に戻ればいいのだろう?」

タバサは頷いた。

「決まりだ。朝になったら尋ねるとしよう」




そして、朝……。

モンモランシーは昨日と同じように、カエルを水に離して水の精霊を呼んだ。

朝靄の中、水面が盛り上がり水の精霊が姿を現した。

「水の精霊よ。もうあなたを襲うものはいなくなったわ。約束通り、あなたの一部を頂戴」

モンモランシーがそう言うと、水の精霊は細かく震えた。

ぴっ、と水滴のように、その体の一部が弾け、一行の元へと飛んできた。

うわ!うわわ!と叫んで、ギーシュが持っていた瓶でそれを受け止めた。

すると、水の精霊はごぽごぽと再び水底に戻って行こうとしたので、ウルキオラが呼び止めた。

「待て」

水の精霊は、再び水面に盛り上がり、ぐねぐねと動き始め、昨日と同じようにモンモランシーの姿になった。

あらためて見ると恥ずかしいわね、とモンモランシーが呟く。

「なんだ?人ならざる者よ」

「何故水かさを増やす?」

水の精霊は、ゆっくりと大きくなった。

「お前を信じてよいものか、我は悩む。だが、お前は我と同じ人ならざる者。それに、我との約束も守ってく
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