暁 〜小説投稿サイト〜
101番目の舶ィ語
第八話。ジェヴォーダンの獣
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
「わかってるよ」

「貴方が知る彼女とは違うよ?」

「それもわかってるよ」

「ふーん、じゃあどうするの」

「こうするよ」

俺はDフォンのカメラをリサに向けた。
カメラを向けた瞬間______。

ピロリロリーン!

手に持っているDフォンから音が鳴って。
それまで赤く発光し、発熱していたDフォンが青白い光を放つ。

「……何をしたの?」

詞乃ちゃんが驚きの声をあげた。
詞乃ちゃんの声を聞き流しながら確認を取る事にした。
念のため、そのDフォンを詞乃ちゃんに向けてカメラで写してみたがそのDフォンはなんの変化もなかった。
詞乃ちゃんはどうやら『百物語』の対象ではないらしい。
詞乃ちゃんは違ったが……。
よし!
______上手くいった。
青白くなったDフォンを操作し、データフォルダを見てみると俺の予想通り、そこには全身に金毛が生えた犬みたいな姿をしている獣がボロボロのドレスを着た人形の横に写っていた。
一之江の時と同じでちゃんとリサも出来たみたいだ。
俺の『物語』に!

「リサ。これで嘘じゃない記録が出来ただろう?もう君も俺の大切な物語だ!」
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ