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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第二章 第二層攻略
第12話 お遣いクエスト
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でしょうか?」
「まったくだ…」
 俺のため息の後に呟いたシリカの言葉に同意して、俺は姿を現してきた敵に集中し始めた。




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 《オックスサーアックス》の姿は、言葉にするなら《二本足で立ち両手に斧を持って、真ん中に大きくて丸い赤い宝石のような物を(よろい)を着ている、リアルな牛》だった。

 俺は敵の着ている鎧に驚いた。
「な! あれは!!」
「オイラもあれは予想外ダ、ヤバイナ…」
「シュウさん! アルゴさんがいう『ヤバイ』というのは何でなんですか!?」
 アルゴも分かったようで、一人分(ひとりわ)からないシリカが俺に聞いてきた。

「あれはフロアボス級のモンスターだ…」
「え!? でも、そんなにHPがないような…」
 シリカは俺の言葉にボスのほうを再び見た、確かにHPゲージが一本…しかもかなり短いからそうは思わないだろう……けど

「あの鎧が問題なんだ、あれはβテストの時に第八層で出るモンスターが着けていた物と同じだ。あの鎧はあの宝石に5秒以内に、一定ダメージ以上与えないと壊れないんだ」
「しかも、鎧を壊すまでモンスターにダメージがほとんど無イ。その上鎧が壊れたら防御力がとても低い為か、あの鎧をつけているモンスターは攻撃力も結構高いんダ」
 俺の言葉の後にアルゴが付け足してくれた。

 俺はそのままシリカに向けて言った。
「まぁ、パーティーの総合攻撃力が鍵なんだよシリカ」
「分かりました…でも攻撃力ならアルゴさんは..」
「シリカが言う通り、あまり自信ないナ…」
 …シリカの言う通り、アルゴは近距離での攻撃はクローがメインだ。遠距離でも投げ針があるが攻撃力は低い、クローでの攻撃もアルゴ自身がパラメーターを《敏捷力》にほとんど向けているため、俺達ほどではない…(ちなみにシリカは今の短剣(ダガー)が重めのため、《筋力値》もそこそこ上げている)

「ということは、俺とシリカでどうにかするしかないな…とりあえず、アルゴは遠距離から援護よろしく!」
「分かったヨ」
「行くぞ、シリカ!」
「はい!」
 俺とシリカは敵目掛(てきめが)けて走り出した。



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 牛のモンスターへの攻撃はアルゴの投げ針から始まった。針が当たると宝石の横に、モンスターとは別のHPゲージと上に、5の数字が現れた。

 その後にシリカが牛の右手の斧の、真上からの攻撃を避けソードスキルを放った。
 そしてその攻撃の《スイッチ》で、俺もシリカの後に《バーチカル・アーク》を放った。
 しかし鎧のHPゲージは、半分を過ぎるか過ぎないかという所くらいで止まった。

 俺とシリカは体制
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