青い髪の少女との出会い
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
俺は森の中で目を覚ました。そういえばあのジジイが去り際に言ってたが、どうやらいまはX777年、俺が居た時代からちょうど100年とちょっとくらい。そして現在7歳だということだ。え?現在位置?教えてくれなかったよチクショウ。
さて、現在の状況をざっと説明しよう。まず森の中で起きました。前を見ました。でけー口のモンスターがよだれたらしてました。後ろみました。同じのがいました。周り見ました。同じのがいました。
囲まれてるよ、クソッタレ
「まだ慣れてねえんだよ!勘弁してくれよ!」
そう叫びながら頭ん中の魔導書から一個の魔法を引き抜き、陣形速記で形にする。人差し指と中指の二本を立て、横へ振っただけで、周囲に魔法陣が展開される。
「魔障波・弍式!」
突如俺の周囲から凄まじい衝撃波がうまれ−−−−−−−ってちょっと、え?
ゴゴゴゴゴゴゴ……………
「…さすがの俺もこれは引くわ…」
モンスター達は見えないところまで吹き飛び、半径1キロ程が更地になっていた。え?俺のせい?
「しかし失敗だったなあ…魔力ほとんど込めてないのにあれって…さすが禁忌魔法ってところか。」
コントロール難しいなあ。ま、気長にやってくか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10日ほど歩いたところだろうか。現在位置、森。
でかい、でかすぎる。ひろい、ひろすぎる。
「だめだ、体力……はまあそうでもないが精神的にキツイ。はやくなんか見えねえかな。」
そこからまた5時間ほど歩いたところだろうか。前になんか見えてきた。
「ありゃ街か?……いや、集落みてえなもんか、泊めてもらおうかな…」
それにしてもこの辺、浮遊してる魔力がやけに濃いな。
集落の門と思しきところで立ち、周りを見回すとちょうど同い年くらいの青い髪の少女がいた。
「こんにちは!」
少女は太陽のように明るい声で挨拶をしてきた。当然、俺も返す。
「こんにちは!森で迷っちゃったんだけど、ここってどこかな?」
「えっとね、『化け猫の宿(ケットシェルター)』ってゆうギルドで、村全体がギルドなの!」
なるほど。
「そうか、ありがとう。ところで村長さんはいらっしゃるかな?」
「うん!ついてきて!」
この時俺は知らなかった。この先に起こる出来事を。この少女に出会った時から、あの極彩色に彩られた日々がもう始まっていたんだということを。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ