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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第四話 事件解決……垣間見る失われし記憶
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半身を引いて右手に持っていた短刀を隠すように後ろに持ってくる。
腰を低くして、左手は右腕に添えるように持ってくる。
「な、何をする気だ……?」
「さあ、何かな……?」
そう言った瞬間──────全の姿は男の前にあった。右手に持っているシンを振り抜こうとしている。
「暗殺妙技、
閃軌
(
ひらめき
)
」
振り抜かれようとしているシン。
その場面を見たアリサとすずかの脳内には……再び、あの映像が流れていた。
その映像の中でも少年は男を殺す為に今のような動きをして、男を殺していた。
そして、その映像が止まると────
「「やめて、全(君)!!!」」
「っ!?」
振り抜かれようとしていたシンは……男の顔のすぐ横を掠めた。
「あっ……ああ…………」
男は死んだと思ったからなのか、それとも生きてると安心したからか、気絶する。
一方、名前を呼ばれた全は驚き二人のいる方に振り返る。
それはなぜか……簡単な事だ、昔と同じように全の名前を呼んだからだ。
「な、何で……?」
「え、わ、私なんで……?」
「ど、どうして……?」
どうやら二人共、思い出した訳ではなく無意識に叫んだだけらしい。
「そう、だよな……」
全は落胆した様子でその場に立ち尽くす。
─────ありえる訳ないのに…何で、期待なんかしたんだ……。
と、その時
「「すずか!!」」
男性と女性が部屋の中に入ってきた。
女性の方は紫色の髪をしているので、恐らくはすずかの親戚か……それか、当主と言われていた存在だろう。
男性の方は小太刀を両手に持ち、戦闘準備は万端だといった感じだ。
「お二人を救助に来た方ですか。それでは、俺はこの辺で」
全はそう言って出ていこうとするが
「ちょっと待ってくれないか」
男性の方が出ていこうとする全の肩に手を置く。
「君にも話を……!?」
男性は全の顔を見た瞬間、驚愕する。女性の方も同様だ。
そして、男性と女性に全は見覚えがあった。
「
お
(
・
)
久
(
・
)
し
(
・
)
ぶ
(
・
)
り
(
・
)
ですね、恭也さん、忍さん。話は後でも構いませんよね。それでは」
そう言って今度こそ全は出て行く。
まるで、逃げるように……。
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