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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第四話 事件解決……垣間見る失われし記憶
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の時のガキか……!」

と、何かを思い出したのか男は全を指差す。

「そ、そうか、ならばお前の異常な戦闘力も頷ける……四年前のあの時も大の大人を何人も()()()()()んだったな!」

「え……?」

それを聞いて驚いたのはアリサだった。

すずかも泣きはらした顔で驚愕している。

それもそうだろう、目の前の少年が四年前……つまり、まだ小学校に上がる前に殺人を犯しているなどと信じられないからだ。

「そうだった、そうだった!確かに貴様にはあの時の面影があるな!」

「貴様があの襲撃を手引きした、という解釈でいいな……?」

「ああ、そうさ!月村家の御息女を誘拐すれば、あいつも俺に当主の座を明け渡すかと思ったんだが……まさか、あの時助けに現れた貴様がまた俺の計画を邪魔するとはな!」

「え、どういう事……?」

すずかには目の前の男の言っている事が分からなかった。

なぜなら自分にはそんな記憶はないからである。四年前なら自分も憶えているはずなのに……彼女にはそんな記憶はない。

「ああ、憶えてないようだな……まあ、あんなショッキングな物を見せられれば憶えてないのも頷ける!こいつはな!平然と殺しをしていた!」

そう言って激しく叫び立てる。

「正真正銘の化け物だ!目には動揺なんかなく、ただ作業をしているような目!お前なんか普通の人間なんかと一緒にいちゃいけねぇんだ!」

「ああ、そうだな」

それに対する全の解答は淡々としたものだった。

「別に。俺が異常なのは何年も前に知っているし、それと向き合っている。ただ、それだけだ。それとさっき俺の事を化け物だと言っていただろう?」

「ああ、そうだな。お前のような殺人鬼は化け物で充分だ!」

「そうだな……それじゃあ、月村は化け物ではないな?」

「は……?」

「「え……?」」

全の言葉を聞いた全員が呆ける。

「そうだろう?化け物とは人の理解の範疇を越えた存在に人間が畏怖して付ける呼び名。だが、月村はどうだ。吸血鬼などと言われても信じる人間はほぼいないだろう」

「たとえ信じたとしてもちょっとした特異体質の体だと説明すればいい。どうだ?これでも、月村は自分を化け物と罵る事が出来るか?」

「き、貴様……!」

そう、この言葉を全は待っていたのだ。

全は相手に自分を理解出来ない存在=化け物だという価値観を植え付けた。その上ですずかの事を説明する。

実際全の言う通り、すずかは吸血鬼と言われてもわからない。ならば、理解出来ない存在である全の方が化け物扱いされるのが当然なのだ。

「さて……それじゃあ、化け物による制裁を与えようとしようか……」

そう言うと、右
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