暁 〜小説投稿サイト〜
とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第五話 俺は、野比のび太。風小(風芽丘小学校)の二年生だ
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さんのほうは微妙に反応が鈍いな。
 あぁ、『とらハ』の方だとなんか吸血鬼がどうのって話しだったか。誘拐犯がそっち方面だとちょっとまずいか。もう一回「円」で探るか。
 ふむ。改めて調べると確かにすずかさんが他の人間とは違うことがわかるな。禍々しい感じはないけど明らかにオーラの質の感じが違う。身体能力的には念で強化した俺とそう変わらんかもしれん。

 と、よかった。「円」で調べる限り、すずかさんのような感じがする人は他にいない。まぁ、1人2人鍛えられてる感じがする人はいるけど、念能力者の俺ならどうとでもなる。

「そっか。助かるかな? 俺たち」
 まぁ、すずか姉から高町兄のラインがあるなら、どうとでもなると思うけどそのへんどうなんだろ?

「大丈夫よ、きっとパパが助けに来てくれる!」
「そうよ!お姉ちゃんならこの場所も見つけて助けてくれる!」
 むぅ、なんとも判断しにくい答えだ………。

「いゃぁ、無理やろ」
「そうそう。お前さんらも不幸だね。たまたまターゲットの近くにいただけで巻き込まれて。まぁ、そっちの坊主には死んでもらうが、そっちの金髪のガキはそういうのを好きな輩はたくさんいるからそいつらに売ったるしな。クライアントに渡すのはそっちのガキだけだからな」
下種な笑いをしながら、隠れて聞いていたのか、俺たちの反応を楽しもうとする誘拐犯達。だが、自分が巻き込んでしまったと知ったすずかさんはともかく、巻き込まれたカタチのアリサさんや俺は奴らの希望通りの反応はしない。

 ガスっ。
 反応が気に入らなかったんだろう、チンピラの一人に腹を蹴られた。「スカしてんじゃねぇぞ、ガキ」とかなんか言ってるが気にしない。
 ぜってぇー、倍返しと心に決めたけど気にしてないよ。
 「纏」でダメージは全然無いから気にしてないよ。
 ホントダヨ。
 
 とりあえず、腹を蹴られて苦しんでる振りをする。

 なんか、誘拐犯のリーダーらしき奴がべラベラしゃべり続けてる。
 「夜の一族」がどうの「吸血鬼」がどうの「化物」がどうのとか、聞いちゃいけないキーワードが盛りだくさんだ。

「だからどうだって言うのよ! 何を言われてもすずかは友達なんだから!」
「アリサちゃん………」

 うーん、俺ってば空気? まぁ、いいや。そろそろ俺の堪忍袋の緒が切れる。言いたい放題やりたい放題しやがって。

 まずは、指先から伸ばしたオーラで縛っているロープを斬って。
 最初の奇襲のために「隠」で隠しつつオーラを練って、身体強化する。
 オーラを込めて攻撃して下手に念に目覚められても困るので、殴ったり蹴ったりする相手との接点は「流」によりオーラを0にする。念のため両指に斬ったロープを巻いて即席でグローブみたいなものを作り、オーラを0にしたこと
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