暁 〜小説投稿サイト〜
とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第五話 俺は、野比のび太。風小(風芽丘小学校)の二年生だ
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くらい時間をかければ、指先にゴルフボールぐらいに圧縮した気弾をオーラで作り、発射できる。堅さは多分野球の硬球くらい。オーラ自体はそれなりの技能か才能を持ってなければ見えないはずなので、ダメージはそこそこでも、当て方次第では戦力になるはず。
 螺旋丸。ランダムな乱回転は無理だけど、一方向の順回転はできるようになった。ただ、攻撃の面では、オーラで覆った拳や蹴りが当たれば、わざわざ気当てや「硬」を使ってダメージを増やさなくても、気絶させる程度のダメージを与えれるはず。というか、下手に「硬」を使った攻撃を与えた場合、確実に致命傷になりそうなので、そこまでのダメージを与えないでなんとかしのぎたい。もちろん、こちらの命とかには変えれないが。
 魔法。
 発動に時間がかかるので、まぁ、使えそうなのは「バインド」で拘束するぐらいか。他に習っているのは、実戦で使うのはまだ修練不足だな。下手に頼らない方が良いだろう。
 うーん、これぐらいか。結論的には、一般人なら銃とか使われなければ余程大丈夫か。 

「ちょっと、聞いてるの!」
「アリサちゃん、声が大きいよ〜」
 ありゃ、手持ちのカードを確認してたら話しかけられてるのに気付かなかったらしい。

「ごめんごめん。ちょっと考えごとしてた」
「もう、しっかりしなさいよ。何でアンタはさらわれたのよ?」
「あー。あれだ。たまたま誘拐現場を目撃したらしくて、一緒に連れ込まれたっポイ」
 気にするかなぁ、と思っても他に言いようがないので正直に答える。この辺、精神年齢合わせて四十越えてても上手くごまかせない。

「えっ。ごめんなさい。巻き込んじゃたのね………」
「ごめんなさい………」
 あー、なんて言うか話してきたバニングスさんだけじゃなく月村さんも落ち込んじまった………。

「バニングスさんも月村さんも落ち込まないで。これぐらい、なんともないから」
「なんともないって………。まぁいいわ、バニングスじゃ呼びづらいでしょ。アリサでいいわ、代わりに私も名前で呼ばせてもらうから」
「うん、私もすずかって呼んで。よろしく、のび太君」
 いや、いきなり下の名前で呼び合うってどうなの? 小学生なら普通なのか? 俺が気にしすぎなのか?
 いや、良いんですよ。笑いたかったら笑っても。2人とももう気付いてるんでしょう。俺の名前に。初対面の人が笑いをこらえてるのは前世も含めて何度もあった。だから気にしないしね。

「わかった。こちらこそよろしく。アリサさん。すずかさん」
 さて、これからどうするか話さないと。

「えぇっと、アリサさんとすずかさんは今の状況的に心当たりはあるのかな?」
「うーん、どうだろ? 家の方に関係するのかも知れないけど………」
「………私も」
 2人ともわからないか。あとすずか
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