暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十五話 慌しい年明け
[5/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ていたわけじゃないからね。
それに私が戻るまで進めてくれていた書類のおかげでだいぶ助かっている」
闇の書事件以降、急激に衰えたようなグレアムにクロノが心配そうに視線を向けるが、当の本人は肩の力が抜けたように穏やかなものだ。
そこに紅茶を用意した士郎がやってくる。
「肉体労働をしていないとはいえ、会議など役職ゆえの疲労もあるでしょうから程々に。
とはいえ優先度、期限順にまとめているので最低限は進めてもらわねばなりませんが」
「ああ、優先度が高いものももうすぐ片付くから良いところで今日は上がらせてもらうよ」
グレアムの言葉に頷きながら、紅茶と士郎が地球より持参したチョコレートを二つほど横に置く。
「さすが士郎だね。
チョコとは気が利いてる」
「だね。
疲れた時は甘いものほしくなるし」
「市販のものだ。
たいしたものじゃない」
アリアとロッテの褒め言葉にも軽く首をすくめて見せるだけの士郎だが、その士郎の言葉にエイミィが反応した。
「市販のものということは、部署の運用が本格的に始まったら士郎君のお手製が出てくる可能性があがるということかな?」
「いつもは無理ですよ。
たまには用意するつもりですが」
「うはあ〜、それはなんとも魅力的な」
羨ましそうなエイミィの言葉にわずかに首を傾げる士郎。
当の本人はそれなりに自信はあれど、翠屋本局出張店時代にどれだけのファンが出来たのか正しく理解していない。
「士郎のお手製おやつか。
事務職がいないからそれを餌に優秀なの一人か二人ヘッドハンティング出来ないかしらね」
「アリア、頼むからやめてくれ。
それをやったら本当に出来そうだから」
アリアの呟きにかなり本気で嫌そうな顔をするクロノ。
士郎本人は出来るはずないだろうと内心で苦笑しているが、クロノの横でエイミィが
「本当に出るなら悩むな〜、でもクロノ君から離れるのもアレだし、情報を教えて分け前をもらうという手も」
などなど呟いており、あながち不可能な話でもないのかもしれない。
ともあれちょうどいい時間ということで
「なら、俺とグレアム提督はデバイスの受渡しとテストに行ってくるから」
「了解、一段落は着いたから私達でも大丈夫。
助かったよ」
「じゃあね、士郎」
士郎とグレアムはマリーの所に向かい、クロノとエイミィも自分の部署に戻るために士郎達と共に部屋を出たのが
「ねえ、クロノ君。
士郎君のデバイス、気になるんだけど」
「まあ、僕も気にならないと言ったら嘘になるんだが、急ぎの仕事もないし、たまには良いか」
ということでクロノとエイミィも士郎達について来ることになった。
そして、マリーの
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ