暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十五話 慌しい年明け
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、了解した」
「さすがに士郎君、抜け目ないな〜」
まさか書類を届けた先で手伝うことになるとは思わなかったので、若干肩を落としながら了承する二人。
そしてタイミングを計ったかのように
「は〜い、新規端末一式と書類お待ち〜」
端末資材一式をロッテが運び入れる。
どこぞの出前だという言葉を飲み込み、ロッテから書類を受け取り確認して不備がないことを確認する。
「あれ、クロ助とエイミィじゃん」
「ヘルプ要員だ。
エイミィが端末のバージョン更新をしてくれる。
クロノと一緒に設置をしてくれ」
「……士郎、人使い荒くない?」
不満そうに士郎に視線を向けるロッテに
「失礼だな。
これでも余裕を持たせているぞ。
もっとも二時間半後にはデバイスの受渡しと起動試験で俺とグレアム提督がいなくなるからな。
その前にキリをつけてないとアリアとロッテの二人でやることになるが」
士郎の言葉にアリアとロッテが揃って顔を青くする。
士郎が司令塔になっているから回っているが、士郎もグレアムもいなくなれば間違いなく何かしら滞り厄介なことになるのは目に見えている。
「クロ助、エイミィ、急いで片付けるよ!」
クロノともエイミィもロッテがあせる気持ちがわかるので、頷き作業に取り掛かった。
そして、きっかり二時間後
「ふむ、なんとか形になったか」
部隊長であるグレアムに、リーゼ姉妹、士郎、リインフォースの端末付きのデスクに、今後のメンバーが増えた時のための予備端末とデスク。
各書類を保存するためのキャビネットやロッカーなど一通りのものが揃い、並べられていた。
「士郎、一気にやりすぎだろう」
仮の簡易デスクと持ち運び式の端末しかなかった部屋に一気に運び込んだのだ。
呆れたようなクロノの言葉はもっともでもあるが
「今日、デバイスを受け取ったらテストが詰まってるからな。
手伝う時間もなかったから仕方がない」
デバイスの受け取りの後、テストが詰まっている士郎のスケジュールを考えると仕方がない。
グレアムやリーゼ姉妹は士郎が手伝うまで実際に滞留させてしまっていただけに反論すら出来ない。
「デバイスの受け取りの時間は大丈夫なの?」
「おかげさまで。
さて、お茶でも淹れて一息入れるか。
氷がないからホットになるが」
「ありがとう。士郎君の紅茶なら大歓迎だよ」
エイミィの言葉に頷きながら人数分のお茶の準備を始める士郎。
士郎がお茶の準備を始め、クロノ達が肩の力を抜いている中で端末と書類の処理に追われている者が一人。
「あの……提督、大丈夫ですか?」
「ああ、私はクロノ達のように肉体労働をし
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