謎の契り
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「クソッ!!」
筋力値にほとんど振っているため、足で逃げ出せない。跳ぶにしても横に跳んだところで追撃にやられる。それなら正面から受けるしかない。両手剣を構え、攻撃範囲に入った瞬間思いっきり振る。しかし、筋力が及ばず、両手剣は弾かれ、ゲツガはそのまま突進を食らった。
「ガハッ!!」
HPがかなりの勢いで減っていく。赤のところで止まるが、頭を激しく打っているため、意識が朦朧して頭が回らない。そしてゲツガの上に蛾の王が食うように陣取った。クソッ、こんなとこで死んでたまるか。そう思った瞬間、時間が止まったように蛾の王や周りのものが動かなくなる。そして頭の中で声が聞こえた。
『力を貸してやろうか?』
無邪気な子供のような声。しかし何処となくおぞましい感じがする。
『死にたくないんだろ?だったら生きるための力、貸してやろうか?』
もう一度確認するかのように言った。そしてゲツガは叫ぶように思う。
「貸してくれるなら、今すぐに貸せ!」
そう思うとうれしそうな声で言った。
『了解。今回は初めてだから限定サービスだ。対価無しで使わせてやるよ。ただし、一回だけお前の意識を無くして俺が使う。そん時に対価は無断でもらうからな。で、俺が意識のっとっているときに起こったことはお前の責任ってことで』
対価?意識を無くして使う?謎の言葉が飛ぶが今は関係ない。生きれるなら使ってやる。
『それじゃ、契約成立!契約印は背中にあるから。じゃあ、力を使わせてやるよ。それと、軽い力と他の二人の力をタダで使わせてやるよ。俺って優しー。まあ、せいぜいまた死なないように足掻きな』
そう言われた瞬間、止まっていた時間が動き始める。大きなストローのような口が自分を突き刺すように伸ばして来る瞬間、持っている両手剣をその口にに向かって振る。今までと違った感じ、あの時の感覚に似ている。ノイズによって復活したときの感じだ。ものすごい速さで振られた剣は、蛾の王の口のストローをたやすく断ち切った。
「ぎいぇえやあああああああ!!」
口が斬られた瞬間、ガの王は咆哮をあげて暴れる。その時にゲツガを踏み潰そうとするがゲツガは素早く身体を身体を起こして足を全て斬り落とした。蛾の王は足が全てなくなったことで地面にたつことが出来なくなり落とされた。
「倒れたぞ!!一斉に攻撃しろ!!」
ゲツガは離れると同時に指示をとばす。その合図とともに全部隊が一斉に攻撃する。ソードスキルの色とりどりの光が蛾の王にあたり確実にHPを減らしていった。羽で羽ばたく前にゲージが空になり、最後に咆哮を上げながらポリゴン片に変わっていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
蛾の王を倒した後、ゲツガは素早くポーションを口に含ん
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