謎の契り
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ないが少しずつだが高度が落ちてきた。そして、他のメンバーの攻撃が当たる範囲まで高度が落ちたので、降りて自分も地上での攻撃に加わる。それを何度も繰り返しをしたお陰で、ようやく最後のゲージのHPを半分以下に減らすことができた。
「このまま、何もなければいいが……」
そう思った瞬間、蛾の王の咆哮が部屋全体に木霊する。
「ぎゃぃやぁあああああああああああ!!」
耳障りな咆哮とともに蛾の王の体の色が徐々に茶色のような色から赤色に変色していく。これはたまにボスモンスターが特定条件にいたると起こる暴走状態だ。ゲツガは素早く、指示を飛ばす。
「暴走状態だ!攻撃力、範囲が変わるぞ!一度距離を取って様子見をしろ!」
そう叫び、いったん蛾の王と距離を取るが一部隊だけ下がっていなかった。ギルド、聖竜連合だ。
「そんな指示しなくても、もうすぐで倒せるんだ!俺らがLAをもらうぜ!」
そう言って蛾の王に突っ込んでいく。聖竜連合が近づいてきたのが見えたのか蛾の王は空高く舞い上がる。
ヤバイ
これはリンプンの広範囲攻撃の合図だ!、心の中でそう思い、早く撤退させるように叫ぼうとするがそれよりも早く、蛾の王のリンプンの広範囲攻撃が始まった。聖竜連合のメンバー全員、リンプンの霧の中に飲まれた。リンプンはバッドステータスばかりを与える、ブレスともまた違った厄介な攻撃だ。最低でも一つ、悪くて二つのバッドステータスにかかる。リンプンの霧が晴れてようやく視界がよくなった。すぐに聖竜連合のメンバーの無事を確認するが、ほとんどが麻痺、毒のバッドステータスを受けていた。聖竜連合のメンバーは素早く解毒ポーションを取り出そうとするが、蛾の王の腹の先から何かが飛ばされる。それに当たった聖竜連合のメンバーは、少しのダメージを受ける。その後、驚きの光景が広がる。
聖竜連合のメンバーたちが当たったのは、蛾の王の産んだ卵らしい。当たった瞬間、卵が孵化し、蛾の王の子のミニバージョンが出てきて、聖竜連合のメンバーの腕や足を食い始めた。
「何だよこいつ!?だ、誰か!!助けてくれー!!」
腕が食われた瞬間、部位破損のバッドステータスが付き、回復ポーションも使えないまま、毒のダメージと幼虫の攻撃でHPを減らしていく。
「言わんこっちゃない!」
そう叫んで、端から飛び出す。聖竜連合のメンバーたちのところに付くとミニ毛虫を蹴り飛ばして引き剥がすと素早く回復結晶、解毒結晶を使い、回復させる。かかった時間およそ5秒。そして早く逃げるように命令する。
「危ない!!」
後ろからユキの声が聞こえる。降り向く前に視界が暗くなってることに気付く。上を向き状況を確認する。上から、ものすごいスピードで蛾の王が突っ込んできていた。
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