謎の契り
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「今回のボスモンスターは《ザ・ビッグモス・キングJr》で、攻撃は転がり突進と棘のような毛を伸ばした後、糸を吐く攻撃。そして予測だが、今回のボス攻略はもう一体ボスが出てくるか、ビッグモス……めんどくさいから毛虫で言いや。毛虫が繭になり、羽化するかのどっちかだと思う。この層に出てくる《ビッグモス》と同じようにリンプンの広範囲攻撃と他に幾つかの攻撃が追加されてると思うから気をつけて戦うこと。まあ、羽化または別のモンスターが出てきたときは、一度後退する方針で行く。ここまでで何か質問はあるか?」
自分では中々完璧な説明ができたな、と自分を褒める。誰も反論や質問なのがなかったので、士気を挙げるために叫ぶ。
「今回も誰一人欠けず、上の層に行こうぜ!」
「「「「「おー!」」」」」」
士気も上がったことで扉に手を置き、ゆっくりと押す。ボスが見えたとこで戦闘を開始した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
戦闘開始から二十分、毛虫のHPが半分を切る。すると毛虫は口から出した糸を自分に巻き始めた。予想どうり、毛虫は繭になる。しかも、HPがすごい速さで回復していくというおまけつきだった。
「急げ!今のうちに上位のソードスキルを当てろ!!」
素早く指示を飛ばし、全員がソードスキルで攻撃を食らわせるがダメージで減っていくよりも回復する量が少し多いためちょっとずつ回復している。
十分間攻撃を続けたところで繭が羽化した。繭から出てきたのは、日本にいる絶滅危惧種オオミノガを人間の大きさにしてそれを五倍したぐらいの大きさだ。さすがに大きいだけあって気持ち悪い。名前もJrが抜けて、《ザ・ビッグモス・キング》となっている。意味は、巨大な蛾の王だと思う。蛾の王は繭から抜け出すとそのまま高く飛んだ。高く飛んだのは、ビックモスと同じようにリンプンをばら撒く攻撃の予備動作。
「リンプンの広範囲攻撃がくるぞ!!みんな、部屋の端っこに逃げろ!!」
素早く指示を飛した。ゲツガの指示で皆が後ろに下がる。そして皆が下がり終えると同時に目の前のところまでの場所にリンプンの霧ができていた。その霧がようやく消える、それと同時に、蛾の王が地上に降りてくる。その瞬間、端によっていたプレイヤーたちが一斉に攻撃を開始する。しかし、空から降りてこないため攻撃はクリティカルヒットなどはせず、減っていく体力も微弱なもの。攻撃も滑空突進、風圧、糸を吐くの三つしかないが降りてこないため攻略しにくい。
だが、自分にとってはそんなの関係ない。壁があるなら跳ねられるのだから。ゲツガは一度、壁まで下がると壁を蹴り、蛾の王の背中に飛び乗る。蛾の王は振り落とそうとするが、背中を掴んで落とされないようにする。そのまま、素手で殴りまくる。一人の攻撃だからそんなに減ら
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