狐、嫁入り、涙雨
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して呼び戻して下さったのだ。何度お礼を言ったことか。それからは、いつも通りの生活に戻った。いや、いつも以上の日々だった。もう10月に体調を崩すこともなくなり、健康そのものだった。高校を卒業すると、同じ大学へ進学し、同居を始めた。
結婚をする際に、俺は両親と仲直りをした。親父には、結婚式の費用まで出してもらった。感謝してもし尽くせない。しっかり働いて返していこうと思う。一花には両親がいないので、伏見の稲荷大社に挨拶に行った。あちこちの社に訪れる宇迦様がいる可能性が一番高い神社だ。とはいえ、姿が見えるわけでも声が聞こえるわけでもない。それでも、祝福してもらえた気がする。
そうして今日も、温かくて平穏な毎日を送っている。優しい優しい神様が見守ってくれるから。
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