第31話 漏れるものなのね
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俺が戦地で動揺しないようにとの配慮だということが実質的な情報だった。ティファンヌならそうしそうだから、その通りなのだろう。
そういえば、この世界に生まれて付き合うような相手から、ふられたのは実質初めてだったよな。ティファンヌのことを思い出しながら、それをワインのつまみにして、ワインが無くなったところで寝ることにした……
翌朝は、面倒なことはとっとと片づけるということで、ジュリオ・チェザーレとかふざけた名前をつけた神官のところへ行くことにした。実際に会う前に、神官の評判を聞いて歩いたけれど、美男子だが、性格に難があるとか、女性をほめるのがうまいとかいう、ほめられてうれしがっている女性とかもいたりと、人物像はしぼりこめないが、やっかいそうな相手だとわかったことだけでも良しとして、面会に訪れ会うことができた。
「ご招待いただきありがとうございます。ジャック・ド・アミアンでございます」
「こんなに書類がたまっているところにきてもらって悪いね。僕がジュリオ・チェザーレ
だ。ロマリアの神官だよ」
「それは、ロマリアの神官に対してお話すればよろしいといいことですか?」
「正確には今は、ロマリアの神官の職は一時的に解かれているが、この場で見聞きしたことはロマリアの神官として、対処することを始祖ブリミルに誓おう」
「ならば、ここで、周りの音を遮断する魔法を使わせてもらってもよろしいですか?」
「その方が都合がいいかもしれないね。使ってくれるかな」
サイレントの魔法をかけながら、これはまた厄介な相手かもしれないと頭が痛くなるだけですめばいいなと思った。
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