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少年は魔人になるようです
第98話 壁の先は嵐が待っているようです
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に達する。


「「はぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」
ボッ!

同時に放たれた紫と白の光線。

氷を巻き上げ、地を抉り、闘技場の中心でぶつかり合って空間を捻じり喰う。


「く、ぁあ………!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
「ふふふ、限界かしら?もうちょっと強く行くわよ!?」
ゴゥッ―――!!
「ぁあああああぁぁあああああああああ!?」


全てを出し尽くしたネギに対し、ノワールの攻撃は更に力を増す。

ネギの放った白い光線は徐々に押され、闘技場の破壊が進み、氷も砂も大量に舞う。


「は、ぁ……!」

「なぁに?本当に限界なの?仕方ないわn「ふ……!」うん?」


誰もが勝負が決まったと思ったその瞬間。

誰もが忘れていた・・・いや、ネギさえも一切選択肢に入らなかったネギ最強の技が放たれる。


「ぶぇぇぇっっっくしょぉおん!!」
キュゴッ―――!!
「「「「なっ……!?」」」」


くしゃみ一発。ノワールの撃った魔法を飲み込み、その魔力全てを変換させる。

即ち―――


「っ、アリア!!!」


その魔法を看破したノワールは、初めて見せる焦った顔でアリアの下へ向かい、槍を構えた

瞬間、魔力波が二人を飲み込んだ。

ドウッ!
『ぉぉおおおっとぉ!?ナギ選手、まさかまさかの大・逆・転ーー!?

魔法がノワール選手とアリア選手に直撃ーー!!』

「や、やったか!?」

「おいバカ犬っコロ、そりゃフラグだ!」


見事なフラグを立てた小太郎にラカンが突っ込むと同時、濛々と立ち込めていた煙が

一気に払われる。その先に居たのは―――

バウッ!
「ふ、ふふ、ふふふふ………やぁぁぁぁぁってくれたわねぇ坊や……。」

「・・・・・・ぶち、ころす。」


特大の青筋を立てたノワールとアリア。しかしノワールは一糸纏わぬ体を翼で全身を包み、

アリアも服の所々が破けている。

史上最恐のネギの"脱げくしゃみ"はノワールの防御結界すらも破壊し、煌びやかな騎士服を

吹き飛ばした。最早死んだな・・・とその場の四人は覚悟した、が。


「これ以上はしたない所を晒してはシュウに怒られるわ。帰るわよ、アリア。」
バサッ
「・・・ん、分かった。」
ドッ
「「「「へ……?」」」」

『おぉおおっとぉ!?ノワール・アリア選手、まさかのギブアップぅーー!!

これは波乱の展開だぁああ!!』


身体を隠したまま、翼を広げ二人は飛び立つ。

まさかの展開に思考が追い付かなかったネギ達だったが、次の瞬間勝利に湧き――


「やっ……やっt「ネギ
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