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少年は魔人になるようです
第98話 壁の先は嵐が待っているようです
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法を撃って来る。

見た目は『魔法の射手(サギタ・マギカ)』だけれど、一つ一つの威力は次元違いな上、

それが全方位から襲ってくる。予想通り、二回目の撃ち合いには魔法を撃って来た。


「(ここだっ!!)"術式解凍"!!」
ゴゥン!ブゥンブゥンブンブンブンブブブブブブブゥゥン!!
「っそれは……!?」

「よく知っているでしょう!!」
ズガガガガッガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!
『なっ、ナギ選手、とめたぁーー!?ノワール選手の魔法を止めました!』


今度は僕の真下と前方の広範囲に、ノワールさんの物と逆に描かれた魔法陣が

解凍展開される。司会のお姉さんは止めたと言ったが、正確には『闇の魔法』の

骨子であり究極闘法、『敵弾吸収陣』。

愁磨さん達が修正を加え完成はさせたものの、絶対的な性能故の技術的問題と

実戦登用の非合理性によりエヴァンジェリンさんさえも断念した技法。

だからこそ、習得するに値すると思った。だから―――!!


「『掌………握(コンプレクシオー)』!!!」
ガキュンッ!!!
「あらあらあら、そんなに私が欲しかったの?ふふふ、うふふふふ……!」


ノワールさんの魔法を取り込み、準備した結合術式を装填しラッシュをかける。

今の力だけでは到底、この人達に勝てない。だから用意した、正真正銘最後の手。

僕の力で届かないなら・・・あなたの力ならどうですか!?

ドッ!
「くっ!」
ギィン!
「ぐ……!ぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
『ラッシュ!ラッシュラッシュラァァァァァーーーッシュ!

ナギ選手、怒涛のラッシュだぁぁああーーーー!!』


最初の一撃は、打ち合った拳と槍の両方が弾かれる。

構わず繰り出す強化された攻撃は全て相打ちに合う。力は負けていない。足りない技術は

雷化した速度で均衡が保てている。あとは・・・!


「気合でどうにでもなる!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
「暑苦しいわねぇ、もう!」

「更に暑苦しくしてやるぜぇッッ!『ゼロ・インパクト』連打ぁぁ!!」
ズドドドドドドドドンッ!!!

僕のラッシュに加え、ラカンさんが更に一撃必殺のストレートをラッシュで叩き込む。

最初こそ捌き切られたものの、柔速と剛重の拳はノワールさんを捉える。


「「ぜりゃぁああああああああああ!!」」
ドドンッ!!
「くっ、あ!痛たいわねぇ……!」


クリーンヒットこそしなかったものの、吹っ飛ばされたノワールさんは
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