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少年は魔人になるようです
第98話 壁の先は嵐が待っているようです
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が止めてくれたけれど、一息の内に放たれる10を超える打突

全ては止められず、更に間に入った小太郎君とカゲタロウさんまで弾かれる。

でもそのお陰で取り込んだ時の、"溜め"の隙は無くなった。

今この瞬間。ただの一瞬の一対一。これを待っていた―――!


「(これが、本当に最後だ・・・!)ハァッァァアアッ!!」
ドドドトガガガトボガドドドトッ!
「……重くも無い速さだけのラッシュで私の防御を突破出来るとで、も……?」

「へへっ、掛かりましたね!」
ドトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトッ
「ピッタリ、計画通りや……!」


僅か10合でノワールさんの動きは止まった。

修行中、一度だけ通った・・・いや、ノワールさんが防御せずに足元に攻撃が

刺さった事があった。多分、この人達は無意識なんだ。

強すぎる・見えすぎている・上手すぎる・勘が良すぎる・経験がありすぎる。

だから見えていて自分に当たらない、取るに足りない攻撃を無視してしまう。

だからこその―――


「"影縫い"?刀子のでさえ私を10秒と止められないのよ。」

「だからこその!!」
ブゥン――
「魔法陣?……何時の間に。」

「ただのラッシュ比べじゃなかったって事ですよ!!」
ギュンッ

動けないノワールさんの足元、3m程の複雑な模様と文字と円の塊が光る。

そして、僕は距離を取る。


「"右腕解放『飛翔する火鳥(ブレイブ・ハード)』『救世主の聖天(アートロポス・ヴェチェクニクタ)』"!

『術式融合』"光鳳『羽ばたけ輝ける彼の翼(エノー・リアス・ディズラブネ・ハーノス)』"!!
ゴォァッ!
続いて"左腕解放『奈落の業火(インケンディウム・ゲヘナエ)』『終焉の咆哮(ラグナード・アルドノア)』"!

『術式結合』"落日の暴君『暁に染まる天の浄鬼(マ・リトー・エコネトラノエ・アスラーブラ)』"!!」
キィィィィィ―――!
「ふ、ふふ……!戦術魔法の混合だけでも驚きだったのに、二重オリジナル魔法?

案外器用なのねぇ。そ・れ・でぇ……?」

「当然!!」


右手に光の鳳凰を、左手に天を焦がす炎を持ち、ノワールさんを睨む。

広げられた翼が光り輝き、徐々に突き出した手に集まる。開始早々に投げられた

モノを一としたら、今は五十を軽く超えている。だから、力勝負に持ち込む。


「行きますよ!!」
ォゴォオオオオ!
「あっは♪それじゃそれなりに遠慮なくぅ!!『封神八十七式裂光流星乱舞(ガンマ・レイ)』!!」
キュキュキュキュパパパパッパパパパパパパパパパパパ!!

魔力を上げ誘うと、嬉しそうに詠唱も無しに強大な魔
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