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少年は魔人になるようです
第98話 壁の先は嵐が待っているようです
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た。

当然思考加速は常時発動しているんだから、不意打ちだろうと反応出来た。

なのに、なのに・・・!!

―――ザッ
私の方が速い(・・・・・・)、かしらぁ?」

「なっ、ガァッ!!」
ボスッ
「っと、ってて……お前ら速過ぎやろが。」


槍の薙ぎ払いをで弾き飛ばされた所を小太郎君にキャッチされ、なんとか

ダメージを軽減する。見ると、三人もさっきよりダメージを受けている。

僕らが戦っている内に皆集まったようだけれど、何故かさっきよりボロボロだ。


「流石にこれだけ別れると力が出ないわね。」

「と言ってもたまに使わないと鈍っちゃうのよねぇ。」

「良いじゃないの、面白いし。ああ、でも本体が早くもショート気味よ。」

「分かってるなら戻ってくれないかしら……。」

『こ、これはぁぁーー!?ノワール選手がよ、四人に!?影分身か!?』


・・・・・・・・・・・・・・・・・地獄のような絵が広がっている。

片翼のノワールさんが三人、頭から煙を出してる九枚翼が一人。恐らくは本体。

状況から見ると翼一枚を犠牲に分身体を創り出せる、と・・・?

で、僕が相手していたのは分身の方、と・・・?


「あ、悪夢や。」

「トラウマが…!トラウマがぁぁぁぁーー!!」

「まぁそう言わないの。今でも出せて10秒が限界だもの。」
シュンッ

小太郎君とラカンさんが頭を抱えてのた打ち回っていると、分身三体は翼に代わって

ノワールさんの背に戻った。


「一先ずは褒めてあげるわ。本気の私相手に、良く全員生きてたわね。

一番可能性あるのは坊やだけれど、まぁ、それでも遅いわよねぇ(・・・・・・・・・・)。」

「僕が、遅い……?僕がスロゥリィ!?」

「……意外と余裕あるわね。言い方が悪かったかしら?」


いけない、あまりの事に聞き慣れたネタをやってしまった。

そしてノワールさんは適当な言葉を捜してうなる。落ち着け、冷静になるんだ。

何が遅い?攻撃・移動・思考速度は雷化しているから限界に近い、ハズ。

一番に思いつくのは準備だけど、それも二回目は遅延で解決させた。


「そうねぇ、動き出しが遅いって言えばいいかしら。

移動にしろ攻撃にしろ、一瞬"溜め"るから方向も読めるし対処も簡単なのよ。」

「そん、な、あの手数を……!」

「勿論、クセを知ってるから出来るのだけれどねぇ〜。流石の私でもこのままじゃ

アレは…っと、準備出来たみたいね。それじゃ………行くわよ!」

「くっ!!」
ゴゴゥッ!!

『千の雷』を陰で詠唱しているのさえ看破され、取り込むと同時に槍を振るわれる。

一撃目はラカンさん
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