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少年は魔人になるようです
第98話 壁の先は嵐が待っているようです
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「ハッ、やっぱりか……。」


予想通り、二人はゆらりと立ち上がった。

―――背筋が凍る。さっきとは、完全に纏っている空気が違う。そして。


『立ち上がったが、そのまま動かない!?やはり――』

「――――――――――――――――――――ふ」

「・・・・・・ふ、ふ、ふ・・・・。」

「うふふ……フククフフ………!!」

「・・・ふ、ふふふ・・・・あはははははははは・・・!」

「「アーッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」」


嗤った。二人揃って、お腹を抱え、顔を隠して、嗤った。

その異常さに・・・いや、恐怖に闘技場が凍り付く。


  ギ  シ  ッ  ― ― ― ― ―
「う、お……!」

「く……ぅぁあああああああ!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!

二人から発せられた気――いつか"神気"と呼んでいた――の威圧に、思わず残った魔法武器を

全て射出してしまう。意識がそちらに行っていた為か、偶然にもほぼ全て直撃コース・・・!

バサッ!!
「うふふふ……。」
バササッ!
「・・・・・・ふん。」
ガギギギギギギィン! バガァン!
「なっ……!?」


先程まで僅か10本に圧倒されていた、その40倍以上の火力を翼を広げただけで破壊し、

吹き飛ばした。そんな馬鹿な・・・!幾ら焦っていたとは言え、僕の最高火力を!?


「良いわアリア。下がってなさい。」

「・・・むぅ。ま、いっか・・・。」

『おぉっとアリア選手後ろに下がったぞ!?まさかノワール選手一人で戦うのか!』


翼をたたみ、後ろに下がると『神虎』を一頭召喚し、もすっと座った。

チャンスと見るべきかどうか・・・いや、まずは魔力の充填だ。


「"解放・固定『千の雷』!「そこよ……!!」ッ!?か、ハ…!」
ガゴッ!
「ネッ「隙だらけ!!」グ!?」
ドッ
「ハイハイ!!」
ボッ ガッ!!
「ぐ、ぁ!」 「がふっ…!」


一瞬。雷化した思考でさえ認識出来ない速度でノワールさんが現れ、

僕ら四人を吹き飛ばした。馬鹿な、有り得ない・・・!

まずは雷速瞬動で距離を取らないと!

ザッ!
「く……!「それで安心?」ッッ!?」
ズンッ!!
「(そんな、何時の間に・・・!!)」
ギュン

移動先にまた現れた打ち下ろしを勘で避け、再度距離を取る。

有り得ない、有り得ない、有り得ない!?

『千の雷』一発強化の『雷天大壮』の弱点の"先行放電(ストリーマー)"現象を無くす為に

二重強化の思考加速で、カウンターを合わせられても反応出来るようにし
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