SAO編−白百合の刃−
SAO21-黒髪の少女
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もなく私はキリカだって。私のことを好んで変装するような人なんてそうそういないだろう。つか、変装なんてできるのか?
「それで、エギルさんは私のことを疑ったのかな?」
「いや、ただな、お前の髪下ろした姿が色っぽくて別人に見えてしまったんだよ。まさか、あのキリカがべっぴん美人に変わったかと思っていたけど、そんなわけないなと思ってキリカを疑っちまったぜ」
「そうかそうか」
アハハハハとお互いに高笑いした後、笑顔を保ちながら口にした。
「そうだ、今度デュエルしようよ。罰ゲームはゲームクリアするまでメイド服で店番するっていうのさ」
「謝るから勘弁してくれ」
たく、失礼だな。あのキリカがとか疑うとかどう言うことだよ。既婚者ならもっと女の子にデリカシーのない対応ぐらいしたらどうなのよ。私だって恥じらう乙女でもあるんだからね。
今回は頭を下げて拝むようにお願いされたから水に流しておくけど。
つか、髪下ろした状態で来ちゃったか、私。だからここに来るまで視線が突き刺さる感じがしたのか? そんなに銀髪ロングって魅力なの? ドウセツにでも聞いてみよう。
「それでエギル、兄とアスナは?」
「あぁ、既に二階にいるさ」
「どうも」
軽く手を振った私は二階へ上がって部屋に入る。中には兄とアスナが椅子に座っていた。
「キリカ……ちゃん?」
どうやら私はなにかと驚かれることが多々ある様子。そんなに下ろした髪が珍しい? そんなに驚くことなの?
「アスナ。髪を下ろしたキリカは何故か変な魅力があるが……中身は変わってないし残念な美人だと思えばいいさ」
「おじゃましました〜」
「待てよ! まだ何も話してないのにすぐに帰るなよ!」
本気で帰ろうとした私を兄は必死に止めて来た。
「いちいち余計なことが多いって」
「でも、本当のことだろお前の場合」
「兄、私用事あるからじゃあね〜」
「悪かった。頼むから報告だけ聞いてから帰ってくれ!」
たく、仕方ないなぁ……と思いつつ、私は兄達の正面側に座って、重大報告を聞くことにした。
「じゃあ、重大報告って言うのを言ってもらいましょうかね」
「あれ、キリカちゃん。ドウセツは一緒じゃないの?」
アスナが私と一緒にいないことに気がついた。
「一緒だったけど別行動にさせた。報告だけなら、私だけでも十分でしょ?」
そう言うと、二人共すんなり納得した。多分本当はドウセツにも聞いてほしいところはあったとは思うけど、察してくれたのだろうか? それだったらありがたい話だ。
「あと一つ忠告でも言おうかな?」
「忠告ってなんだよ」
「そりゃあ愚問だよ、兄。あまりにもくだらない内容だったら罰を与えちゃうわよ」
「なんでそうなる」
「その
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