暁 〜小説投稿サイト〜
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異なる物語との休日〜クロスクエスト〜
休日のE
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界の効能なのだろうか。マリーが謎の積極性を見せている。この人こんなキャラじゃなかっただろ。亀驤さんホントごめんなさい。

 対照的に、理音・アリスペアは非常に静かに食事をとっていた。何と言うか……纏っている雰囲気が……武家屋敷と言うか、昔ながらのお家というか。

「……」
「……」
「うまいな」
「はい」
「でも俺はアリスが作った飯の方が好きだな」
「っ……は、はい」

 静かにいちゃつくのやめろ。

 というか理音は本気でアリスの事が好きなんだろう。動作一つ、言葉一つとっても思いやりが透けて見える。参考になるなぁ。

 所で、西洋において文化は輪廻するというが、お次は騒がしく食事をしている奴。メテオとアステのペアである。

「なぁなぁネオ、『あーんして』ってやってくれよ」
「嫌よ」
「何でさ! 良いじゃないか、ほら、やってやって!」
「嫌よ!」
「何でさ!」
「嫌ったら嫌!! ……そ、その……恥ずかしいじゃない!」
「ネオ……」
「あああもうっ! い、一回だけだからね!」
「おう!」
「……あ、あーん、して?」
「あーん!」
「きゃっ!? ちょ、ちょっと、そんな早く取らないでよ! お箸落としそうになっちゃったじゃない!」

 感動しているのか、ふるふると震えるメテオ。というかアステからそこはかとなくコハクと同質の気配が漂ってくるんだが。世にいう『ツンデレ』という奴なのだろうか。コハクは何か違う気がしなくもないがな。

「はい、ハリン君、あーん!」
「あーん……うん、おいしいね」
「ですよねぇ! 来たかいがありましたね!」

 良妻と良夫とはこのことを言うのか。SAOの良心とその嫁は、やってることは他人と同じでも謎の癒しになる。なんでこうも違うのかね。

「アツヤ! ほら、食べて食べて!」
「断る! それを喰ったら何か既成事実になりそうな気配がある! というかその肉さっき酒に浸してたよな!」
「もぅっ! アヤセじゃなくて私を連れてきた時点でもう既成事実は在るような物だよ? ほら、だから諦めて食べて! はい、あーん!」
「やめろ! おい、やめろって! ぐぁぁぁぁっ!?」

 リュウと同系統の受難を受けているやつが此処にもう一人いた。アツヤも苦労してるんだなぁ、と思う。ダブルヒロインの弊害だろうか。

 というか先ほどからメタ思考が目立ってきた。セモンは自分がだんだんご都合主義結界に取り込まれかけていることに気付いて、ブンブン頭を振る。よし、これで大丈夫だ。

 気を取り直して、残りのペアに目を向けてみる。

「あ、美味(うま)いなコレ。ほら、真夜美も食べてみろって」
「いい。もう食べた」
「嘘付け。さっきから全然食ってないだろうが」
「いいの」
「そんな
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