暁 〜小説投稿サイト〜
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異なる物語との休日〜クロスクエスト〜
休日のE
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 風呂上りのセモン達一行の前に突然やって来たグリーヴィネスシャドウの案内で、通されたのがこの宴会場だった。鍋、鋤焼き、刺身にご飯。パスタにパンにオートミール、挙句の果てには麻婆豆腐やカレーまであると来た。和洋折衷という謎のラインナップが取り揃えられた料理に一行が舌鼓を打つ中で、外食が苦手なセモンだけはなんとなく乗り遅れている感があった。ちなみにセモンは家庭料理の方が好きなので、相対的にプロの料理人が作った料理などは苦手になるのだ。

「私たちは高級料理を作ることに特化した《人造錬金自動人形(ホムンクルス・オートマトン)》ですので」

 料理を運んできた、一房だけ色の違う白髪、どこか機械めいた輝きを持つ()()色の瞳、そしてメイド服という全く同じ顔・格好をした十人ばかりの少女たちがそう言ったのを覚えている。ちなみに《白亜宮》の長である《主》も高級料理が苦手なので、一部の上位存在には家庭料理も作れるらしい。《主》との間にこんな共通点なんて欲しくなかった。

「うぉぉおッ! うめぇぇぇぇッ!」
「もぅ、雷斗君ったら、お行儀悪いよっ!」
 
 口いっぱいに料理をほお張り、なおもつめ込もうとする雷斗に向かって、苦笑しながら注意するサナ。そんな事言いながらも「はい、あーん」とかしているその認識をどうにかしてほしい。

「ライトぉ……慰めてぇ……」
「分かった、分かったから。というかお前何も悲しいことないだろうが」

 なぜか泣き上戸化したミザールを撫でる来人。ちなみに一行の中で彼らだけが唯一の成人であるので、合法的に酒が飲める。飲んでるのは新潟県産の日本酒だった。陰斗の故郷……っておい、宣伝すんな《(作者)》。

 ――――非合法なら飲んでる奴いるけど。

 その非合法に酒を飲んで思いっきり酔っぱらった人物……理央は、先ほどからシノンに抱き着き、「詩乃可愛いよ詩乃愛してる詩乃大好き詩乃……」と延々とささやき続けている。うっとおしそうにしながらも決して押しのける事の無いシノンさんマジパネェ。というか末永く爆発しろ。

 爆発しろと言えば……

「リュウ、次はこっち食べさせてあげるね。はい、あーん」
「あー……ん」
「じゃぁ次はこっち」
「ってちょっと待てそれ酒だろうが。一応未成年だぞ俺」
「私の酒が飲めないというのですかこのナミウズムシ」
「久しぶりに聞いたなマリーの罵倒! というか何故にプラナリア!?」
「むぅ……じゃぁ私のコップに注いであげるから、こっちで飲んで! これでリュウと間接キス……ハァハァ……」
「や、やめろ……ビールじゃないんだぞ! おい、ちょ、待、うわぁぁぁぁぁぁぁアッ――――――………」

 リュウ・マリーペアは今日も平常運転であった。というか旅館効果というかこれもご都合主義結
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