〜三十三幕〜中途半端
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俺は、倒れ混んでいる怪物を睨み、ゆっくりと近づいた。
「立て、まだ殴り足りねぇぞ」
その怪物はゆっくりと腰を上げて立ち上がった
響「衝撃波か、考えたね。でもこれはどうだろうな?」
響真の体が上半身から段々と透けていった。
響「この際だから教えてやるが、俺は爬虫類の全ての特性、特徴などが使えるんだ
こいつは能力何かじゃない。俺も本来、ハツやタツみたいになっちまう筈だった男だが実験が中途半端に失敗した結果だ」
そう言い終えると同時に響真の体が完全に見えなくなった。
響「さぁ、見つけて対処しないと鉤爪で引き裂くぜ〜?」
辺りを見回したり、気配を悟ろうとしたが全く分からない
「やべぇな」
そう呟いた途端
阿「後ろだァ!骸ォ!!」
後ろを振り向こうとしている途中、鉤爪で背中を切られた
「うっ????」
と、少し呻いた
傷はかなり深かった。
俺は力を失い、地面に伏せた
神「骸!」
口を押さえて言った。
阿「俺がやる。二人は骸を頼んだ」
阿部さんは厳しくも、そういい放った。
響「よっわ!相手になんねー、あんたはゴツいから狩りがいが有りそうだな」
響真は神速で阿部に近づき、鉤爪を降り下ろした。
阿部は冷静にそれを避けたが、響真の止む事のない鉤爪の攻撃は続いた。
それを避けて行くが、これではキリがない、と思ったのか響真の攻撃を腕で止めた
鉤爪の無い、手のひらが上手く二の腕に当たったのだ。
阿「スキだらけだな?ん?」
阿部は響真の腹に強烈なボディブローをぶちかました。
腹に阿部さんの拳がメリ込み、堪らず響真は後退した。
一方、神無達の方では骸の安否の確認が行われていた。
千「神無さん!骸大丈夫です!!息はしてます!」
骸の口に耳を傾け確認した。
神「うん、心臓も動いてる。ただ気絶しただけね」
神無は赤面しながら、ホッとため息を付いた。
神「そうだ、千尋ちゃん!骸に傷付く事を禁止するって出来ない?」
神無は、少し早口で言った
千「や、やって見ます???!」
手から錠を出し、骸の体内に入れる。
千「あ、あれ?」
千尋は手間取っていた。
神「どうかした?」
首を傾げる
千「い、いや、“他に何か違う”錠が掛かってて、錠が掛けられません」
その言葉を聞いて神無は驚いた。
神「え?千尋ちゃん何か掛けた?」
千「私は何も????あっ!」
神「どうしたの?」
千「錠の鍵が開いちゃいました???」
神「開いたらどうなるの?」
千「私の能力の場合、開いたら効果が一時的ですが切れます」
「う????う、ん???あぁ」
二人は少し驚い
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