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転生者の珍妙な冒険
この夜集阿 聖斗が最も好きなことの1つに、高慢な奴の鼻っ柱をへし折る事がある!!
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成功だ、これでいい・・・。
「・・・・・何だ? かなり大袈裟に叫んだ割には失敗かい? 一瞬だけ何かが出たが直ぐに消えてしまったじゃないか。」
そう言ってせせら笑うジェリア。前人気とさっきの俺の恨み節のせいで完全にジェリアの味方な雰囲気になってる観客も同じように笑い出すが、

ピンッ

そんな、何かが弾けるような音が方々で鳴り、その音の出処であるネックレスやブレスレットが切れたご婦人が不思議がる。
そして・・・・・。
シュルルルルルルルルルルルルルッ!!
「何を・・・・・あぐっ!?」
ジェリアの背後から凄まじい速さで伸びてきたネックレス等の紐を繋げたロープがジェリアの首を締め上げる。
『おぉっと、これは一体どういう現象だぁ!? ジェリア選手、突如現れたロープに釣り上げられたあぁぁぁぁ!!!』
「はっはー!! どうだオイ、流石のアンタの速度でも背後からいきなりやってきたこんなに細いロープに咄嗟に反応するのは難しいだろ!!」
「な・・・・・なに・・・・が・・・・・?」
首を締め上げられ、窒息寸前になりながら問うジェリア。持っていた剣は地面に落ちてしまっていて、脱出の方法もなさそうだ。
「知りたいか? 教えてやるよ。あの悪魔(エボニーデビル)の能力は、恨めば恨む程その恨みのパワーを周囲の物に憑依させて攻撃出来るってのだ。つまり、俺のさっきの恨み節はこー出来るレベルの恨みのパワーを集めたかったからだよ!」
言いながら奴の落とした剣を拾い、奴の首筋に当てる。
「命乞いをしろ。」
「なっ・・・・。」
「聞こえなかったのか? 惨めに泣き叫び、俺に許しを請えって言ったんだよボケが!! このまま首を絞め落とされても良いのか? 切り落とされても良いのか? アァ!!?」
自分でもこのやり方はどうかと思うが、まぁ、やれるところまでやるか。
再度「テメェさっさと答えやがれ!!」とか言いながら剣を首に当て、薄皮一枚くらい斬る。
「ゆ・・・・・許してください・・・・・・。」
しばらくして、絞り出すようにして奴が命乞いをしたのを見届け、剣を投げ捨ててロープを解く。
奴は地面に崩れ落ちてしばらく咳き込んでた。
「な、どうだ? 誇り高い『剣戟貴公子』様よ。俺みたいな野蛮な冒険者に良いようにされて惨めに命乞いする気分はどうだい?」
煽り耐性ゼロだってことはさっきので分かってるし、煽る。
当然、ブチギレた奴は口汚く喚きだした。
「巫山戯るなよっ、薄汚い平民のっ、それも野蛮な冒険者が!!! 貴族であり優れた騎士でもある僕に対してあんな仕打ちをした挙句、そんな態度を取るとはっ、絶対に許さない!! そこらの馬鹿な民衆みたいに、僕を崇めて湛えていれば良かったものをっ、後悔するなよ、あらゆる手段を以て貴様の全てを奪ってやr「あ〜あ〜、やっちまったな
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