第七十五話 純愛の光
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
子供が暗黒の力で生まれた力に頼ってるなんて…」
黒い怪物は大輔達に向かって来る。
ヒカリ「嫌…来ないで…」
京「ちょ、ちょっとホークモン、進化!!」
ホークモン[無理です、進化出来ません!!]
京「何でよーっ!!?」
テイルモン[くっ…ヒカリには…指一本触れさせないわ!!]
大輔「てめえら黙れ!!」
全員【!!?】
騒ぐ全員を一喝し、大輔は怪物に歩み寄る。
ヒカリ「本宮君!!?」
テイルモン[大輔!!危ないわ!!]
大輔は怪物の近くに歩み寄ると、優しい笑みを浮かべて怪物に触れる。
まるで苦しみ傷ついた人を労るように。
大輔「大丈夫…もう大丈夫だ。もう苦しまなくていい。独りぼっちで泣くことはないんだ」
[ウ…オ…オオ…]
ホークモン[泣いてる…?]
ヒカリ「どうして…?」
ブイモン[ずっとずっと負の感情に囚われ続けていたんだな…皆、あいつらの声に耳をよおく、傾けてみろ…]
テイルモン[耳を…?]
[タ…スケテ…]
京「助けて…?」
ホークモン[私達に助けを求めて…]
[助ケテ…モウ誰カヲ憎ムノハ、嫌ダ。怒ルノハ嫌ダ…選バレシ子供達…光ヲ…光ヲ下サイ…私達ヲ助ケテ…助ケテエェ……ッ!!]
涙を流しながら、救って欲しいと叫ぶ怪物達。
ヒカリと京はどうすればいいのか分からず途方に暮れる。
大輔がD-3を翳す。
奇跡の紋章がディスプレイに浮かび上がるのと同時に、怪物達が光に包まれた。
そして…。
[アリガトウ…]
全ての苦しみから解き放たれたような穏やかな声が聞こえた。
京「き、消えた…?」
大輔「これが暗黒の力の正体だ。心から生まれる負の感情の集合体。それが暗黒の力…」
ヒカリ「負の…感情?」
大輔「ああ、八神が暗黒の海に呼ばれるのは、光の紋章の暗黒の浄化力が他の紋章より飛び抜けて強いというのもあるのかもな。暗黒の力は…救って欲しいんだよ。負の…怒りや憎しみという苦しみから…だから八神を呼ぶんだよ。救って欲しいから。中には欲望に塗れた奴らもいるけど全てがそうじゃない。暗黒の力を倒すんじゃなくて救う。それが俺達選ばれし子供の使命だ」
ヒカリ「…救う…」
ヒカリの脳裏にあるデジモンの叫びが響き渡る。
アポカリモン『いいか?我々が冷たく悲しく闇から闇へと葬られていく時、その片方で光の中で楽しく笑いながら時を過ごしていくお前達がいる…何故だ!!?我々が何をしたというのだ!!?何故お前達が笑い、我々が泣かなくてはならないのだ!!我々にだって涙もあれば感情もある。何の権利があって我々の命はこの世界から葬り去らなければならない!!?生きたかった!!生き残って友情を、正義を、愛を語り!!この
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ