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妖精の義兄妹の絆
愛するもののために
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字が書かれ、それはみんなを取り囲む形になっている。
「こ、これは…。」





「「術式!!!?」」
術式とは、魔力を練った文字を書く事によっていろいろな効果を発揮できる魔法だ。
そのせいで一夜は術式の外に出れないという事だ。
「いつの間に!?」
「閉じ込められた!?」
「誰だコラァ!!!」

ザッザッ ザッ

次第に同じ服装に身を包んだ団体が術式の周りに集まってくる。
「な、なんなの〜?」
「もれる。」
「手荒な事をするつもりはありません。しばらくの間そこを動かないでいただきたいのです。」
「!!」
白い人混みの中から威厳ある男が姿を現した。
「私は新生評議院第四強行検束部隊隊長ラハールと申します。」
「新生評議院!!?」
「もう発足してたの!?」
「我々は法と正義を守る為に生まれ変わった。いかなる悪も決して許さない。」
ラハールと名乗ったその男は威厳ある態度で断言した。
「オイラたち何も悪い事してないよっ!!」
「お、おう!!」
何故かナツは冷や汗を流しながら言った。
「存じております。我々の目的は六魔将軍の捕縛。






そこにいるコードネーム、ホットアイをこちらに渡してください。」
「「!!」」
「ま、待ってくれ!!」
ジュラはラハールに抗議しようとするが、

とん

「いいのデスネ、ジュラ。」
「リチャード殿。」
リチャードは穏やかな顔でジュラを止めた。
「善意に目覚めても過去の悪行は消えませんデス。私は一からやり直したい。」
リチャードの覚悟が決まった顔を見てジュラも思い止まった。
「ならばワシが代わりに弟を探そう。」
「本当ですか!?」
「弟の名を教えてくれ。」
「名前はウォーリー、ウォーリー・ブキャナン。」
「ウォーリー!!?」
話を聞いていたエルザがリチャードの弟の名前を聞いて驚いた。
ナツとハッピーもその名前に心当たりがあるようだ。
「その男なら知っている。」
「なんと!!?」
「!!!」
ジュラとリチャードは驚いた顔でエルザを見た。
「私の友だ。今は元気に大陸中を旅している。」
リチャードはまだ信じられないという顔をしていたがエルザが頷くと涙が溢れてきた。
「これが光を信じる者だけに与えられた奇跡というものデスか。ありがとう、ありがとう…。






ありがとう!!!」
リチャードは何度も何度も礼を言い続けた。
そして、リチャードは評議院に連れられ護送車へと向かった。
「なんかかわいそうだね。」
「あい。」
「仕方ねぇさ。」
「もうよいだろ!!!術式を解いてくれ!!!もらすぞ!!!」
せっかくの雰囲気を台無しにしながら一夜はラハールに言った。
「いえ…私たちの本当の目的は六
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