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妖精の義兄妹の絆
愛するもののために
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徐々に崩壊していく。そのせいでナツはその場にこけてガレキに埋もれてしまった。
「おおお。」
「くうっ。」
ジェラールもナツを救出しようとするが体が言う事を聞かずに戸惑っていた。






















それはほかの場所でも起こっていた。


ガラガラ ドガガッ

「きゃああっ。」
「うわぁぁ。」






「やべーぞこりゃ…。」








ゴッ

「くっ。」







ゴチン

「メェーン。」










「シャルル、エマ。」
「ウェンディこっちよ!!」
「早く早く!!」
ウェンディもシャルルとエマに連れられ脱出を試みた。

すてーん

「きゃあっ。」
ウェンディは足をつまずかせてその場にこけてしまった。

ガラッ ガラッ ガラッ

その瞬間にウェンディの頭上にガレキが落ちてきた。
「「ウェンディ!!」」
だがそこに、

ドガガッ

「ジュラさん!!」
「皆無事か!!?」
「なんとかね。」
「助かりましたジュラさん!!」
ジュラの登場でウェンディたちは間一髪の所を救われた。

キィィィン

「!!」
その時、エマは何かを感じ取った。
「ここも危険だ。あちこちで崩壊が進んでいる。急いで脱出しよう!!」
「はい!!」
「私はタクヤの所に行ってきます!!」
「ダメよ!!アンタももう魔力が残ってないでしょ!!!」
エマを必死に食い止めるシャルル。だが、それでもエマは止まらなかった。
「シャルルたちは先に行っててください!!」

ビューン

エマは翼を羽ばたかせニルヴァーナの奥へと向かっていった。
「エマー!!!」



























そして、心臓魔水晶跡地
「はやく…ここから、出ねーと…。」

ドサッ

タクヤはその場にうつ伏せの状態で倒れた。
「ハァハァ…体が、動かねぇ…。」
竜水の効果が完全に切れ体内の魔力がまったくなかった。
それだけではなく体内に蓄積されるエーテルナノも吸収できないでいた。
(「こんな時に、副作用かよ…。」)

ガリ ガリ

なんとか脱出しようとするが指先以外はまったく動かなかった。

ゴゴゴゴゴ

「くそぉ…。こんな、所、で…死ぬわけ、には、いかねー…んだ…。」
それでも体は動く気配なく周りが着実に崩れていっている。
「ウェンディ、みんな…ごめん…。もう、ダメみてぇ、だ…。」
タクヤは覚悟したのかゆっくりとまぶたを閉じた。

ガラガラ
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