第二話
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まったらそれはただの痴漢行為でしかないからしないのだが。むしろ、相手の同意があったとしてもヘタレてしまうかもしれないくらいだ。
「ふぅ………カミナ君がここで話を戻してくれる人でよかったです」
「興味があるのはそうなんだが、それと同じくらいティアが珍しく興奮していた事の内容も知りたいしな」
「ふふっ………君のそういうところ、好きですよ」
「おっ、好感度が上がったかな?」
「残念、友情度の上昇でした」
「ありゃりゃ、二つパラメーターがあるタイプでしたか。こりゃ友情ばっかり上げちゃうと後がつらいかな?」
ここでティアが笑ってくれたので、話が戻る。先ほどのような場面が起こったら一度きっかりと脱線してから戻る、と言うのが不文律となっていた。
時折『ケホケホ』と咳き込むのが混ざりながらのティアとのトークタイムで時間が過ぎていくのが楽しい。
「それで、ね………実は最近、出たみたいなの」
ティアもこういった時間を楽しんでいる節があるのだが、今日は都市伝説について話したいらしい。『絶対に話す』と言う意思を感じられる。
「さて、今日話すのは怪談系の都市伝説だっけ?出た、とか言う位だし」
「うん、そうなるかな。都市伝説って怪談系が多いし」
「まあ、話していても楽しいだろうしなぁ。それで、どんなのが出たんだ?」
「さっきまでの話題にも出てた『夢』に関わるお話し」
「なるほど………夢系の話はさっきのくらいしか知らないので、詳しい説明をもらっても?」
「はい、じゃあそこから話しますね」
自分の話を聞いてもらえるのが楽しいのか、ティアに話の主導権を渡すと笑顔を見せてくれた。それから人差し指を立て、話を始める。
「じゃあ、そうだね………夢って言うのが昔から重要視されてるのは分かる?」
「何となくそんな気はする、かな。それこそ、さっきの『一富士二鷹三茄子』がそうだし」
「うん、そうなの。『未来を視る』とか、『心の中を映す』とか『心象風景を映し出す』とか………神話によっては『夢の神様』なんてのもいるくらいだから」
確かに、そう考えると何気なく見ている『夢』と言うものが特別なものであるように感じてくる。夢と言えばバクが夢を食べるとかいうけど、それも何か関係があるのだろうか?
「そんな感じで『未来を視る』タイプの夢が絡んでくるのが、今から話す都市伝説のお話なの。こう、夢で殺されちゃう夢を見て、次の日ふと気づいたらその時と同じ風景の場所にいるのに気づいて………みたいな感じに」
「それは………なんだか怖いな。そのまま殺されちゃうのか?」
「ううん、殺されちゃったり、殺されなかったり」
そう言って立てていた人差し指を柔らかそうなほっぺたに当て、うーんと思い出すように首を傾げる。
「まず、殺されちゃ
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