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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第67話 クレインの考え
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ょっとなのはお姉ちゃん!?」

疲れている筈なのに、何故か元気に見えるなのは。

「あの………ブラックサレナやガジェットに捕捉されるので静かに………」

ゆりかごが上昇していき、猶予が無い中、緊張感の無い一家であった………
























「はぁはぁ………」

身体が異常に重い………先ほどよりも酷い気がする………
フルドライブ状態も切れ、どっと疲労が襲ってきたが、それを何とか根性で倒れない様に耐えていた。

クレインが倒れていれば問題無いのだが………

『甘いわ………殺傷設定にしていればあれくらいでも致命傷になったでしょうに………』

そもそも聖王器には非殺傷設定は無いらしい。桐谷の戦闘中にふとホムラに聞いた時に説明された。
だが桐谷のブランバルジェはセレンを元に復元された様で、セレンの非殺傷設定が残っており、ホムラに関しては先ほど、ホムラが作戦を提案した際、エリスがインストールしていた。

「躊躇している状況で無いのは分かっている。………だが、このゆりかごを止めるには勝手に弄ったクレインを問いたださなくてはならない。それかもしくは探す方法を聞きださなくてはならなかった」
『………それは分かるわ。だけどこの状況下で考えればクレインを止めるのを優先するべきだと私は思うのよ』

確かにそうかもしれない。だけど、心の内で殺人と言う行為に躊躇している自分もいる。

「とにかくクレインに届いてればいいんだけど………」

連続での秘奥義による攻撃。今俺自身に出来る最高の攻撃だった。
だが………

「最後の斬り上げを外さなければ………」

最後の斬り上げ、その時に、身体に痛みが走り、クレインを掠める程度に終わってしまったのだ。そしてタイミングの悪い事にそこでフルドライブは強制終了。時間はまだ少し残っていたが、危険に感じたホムラが強制的に止めたのだった。お蔭でその反動によるダメージも重なり、立っているのがやっとの状態になってしまった。

『クレインはまだ動かないか………』

攻撃が外れた後、倒れるクレイン。彼は魔導師でもなければ戦闘の経験もほぼ無い上に鍛えているわけでも無い。
このまま終わってもおかしくはないが………

「まっ、まだだ………」

弱々しい声ながら身体を起こすクレイン。かなりボロボロのようで動くのも辛そうだ。

「くっ………!!」

ふらつきながらも無理矢理刀を構える。

『休むのは、倒れるなら奴をしっかり倒してからにしなさい有栖零治!!』
「ああ、分かっている!!」

ホムラに鼓舞され、自分自身でも喝を入れる。
まだ終われない、まだ倒れるわけのはいかない!!

「はあああああ!
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